100年ライフという言葉も、かなり一般化してきましたね。
私が子どもの時は、100歳まで生きる人は、
ごくごく限られた人、というイメージがありました。
しかし、いつの頃からか、100歳を超えても生きる人は
そんなに珍しくなくなりました。
ただし、みんないいおじいちゃん、おばあちゃんで、
人の助けを受けながら生きている、というイメージでした。
今100年ライフといえば、私の頭に浮かぶのは生涯現役のおばあちゃん。
60歳定年説、そんなの知ったこっちゃないよ~って
ケラケラ屈託無く笑ってお仕事に勤しむおばあちゃん。
そんな風になりたいと常々思っているのです。
100年ライフのマルチステージという考え方
今までのライフは3ステージ
人災100年時代を提唱したのは、
ロンドンビジネススクール教授のリンダ・グラットン博士です。
私は、博士の著書「LIFE SHIFT」でこの考え方に触れ、
大きな衝撃を受けました。
本書については、また改めて書いていくつもりです。
ここで、話題に取り上げたいのは、
「マルチステージ」という考え方です。
私たちに馴染みのあるライフステージといえば、
次の3つのステージから成り立っています。
第1ステージが、20歳前後まで学校で学ぶ教育のステージ。
第2ステージが、60歳前後まで働く勤労のステージ。
第3ステージが、60歳以降死ぬまでの引退・老後のステージです。
でも今は、定年制はまだ年数が延長されても存在しているものの、
60歳以降が老後?と言われるとかなり引いてしまいます。
え、私もう直ぐ老後のステージなの???
人生100年となると、60歳から老後になったら、
あと40年間も老後のステージが続くのです。
これ、長すぎるでしょう。
しかも、頼みの年金は不足するのではというデータもあります。
老後のステージでも一定の収入を得る仕事を持たないと、
先細りの寂しい老後、悠々自適が程遠い、
貧して窮する老後40年になるかもしれないんです~~~
きゃ~~ヤダヤダ!!
それ考えるだけでも3ステージは無理って思いませんか?
100年ライフはマルチステージ
リンダ・グラットン博士は、従来の3ステージに変わり、
これから主流になるのがマルチステージであると説いています。
すなわち、人によって、様々なステージを組み合わせ、
複数のステージを生きていくということです。
それは、その時々の仕事や生活の仕方によって変わってきます。
「LIFE SHIFT」では、次の4つのステージがあると書いてあります。
*エクスプローラー:旅や留学などを通じて幅広い進路を探る期間
*インディペンデント・プロデューサー:自由と柔軟さを求めて小さなビジネスを立ち上げる期間
*ポートフォリオワーカー:わ魔ざまな仕事や活動に並行して携わる期間
*トランジション:ステージを行ったり来たりする期間
これをどう組み合わせるのか、どんな順番でどのぐらいの期間行うのか、
それは人々の選択に任されていくようです。
私でいうと、教育→勤労→トランジション→ポートフォリオワーカー・・・
といった流れでしょうか?
インディペンデント・プロデューサーかなと思いつつも、
今はそこを目指して複数の仕事をしながら
何かを作っていく最中のような気もしています。
50代の私でも、こうやってステージを移行しているわけですから、
同世代、もっと若い世代でも、ステージをマルチに変えていくことはできるし、
老後40年間が嫌なら、そうしていく方がいいと思うのですがどうかしら?
「LIFE SHIFT」リンダ・グラットン(東洋経済新社)
100年ライフ、マルチステージを生きるために何が必要?
では、この100年ライフをマルチステージで生きていくために、
何が必要なのでしょうか?
数え上げたら、あれもこれも、、、となりそうなので、
今の私たち世代に必要だなと思うことを3つあげたいと思います。
100年ライフ、マルチステージを生きるために必要なもの:①健康
まずは、心身の健康です。
私には90を過ぎた叔母がいるのですが、
要介護状態になってしまっています。
今は、喋ったり食事したり、とコミュニケーションはできるものの、
身体がいうことをきかず、動いたり身の回りのことをしたりするために、
人の手が必要になっています。
医療と介護技術の発達で、長寿が約束されているのは
とても素晴らしいことですが、
世話をしてくれる人がいないという状況を踏まえると、
できるだけ自分の力で生活できるための健康は必須だと考えています。
私は、85歳くらいまでは仕事をしたいと思っているので、
それまで元気に動ける健康な身体と思考力と心を維持したいと思っています。
100年ライフ、マルチステージを生きるために必要なもの:②変化する力
「LIFE SHIFT」には、無形資産というものがあります。
そのうちの一つが変身資産です。
今までの世代の人たちは、
決められたレールの上を歩んできたと思います。
永年雇用とか生涯現役とか、
一つないし二つくらいの職を追求していくイメージ。
でも、定年という制度や、仕事の質や内容が変わっていく未来を見据えると、
ずっと同じでいられることはあり得ないと思います。
少なくとも老後40年が嫌な人にとってはね。
そうなると、生き方、働き方も価値や内容、方法を変えていく必要があります。
こういう変化に抵抗せずに、柔軟に変わっていける力は
とても大事だと思います。
~でなければならない、~べきである、に凝り固まっていると、
状況や場が変わった時に対応するのが苦しいですよね。
言いたくないから言わないけれど、
そういう何かに固執して変われない方達も多く見てきました。
そういう姿を見た時に、
私はそうなりたくないって思ったんです。
進化できる限り、ずっと進化していきたい、
ずっと学び、成長していきたい、って。
そう思った時に、職や働き方を変えることはそれほど大変なことではなくなりました。
100年ライフ、マルチステージを生きるために必要なもの:③人とのつながり
3つ目は悩んだのですが、人とのつながりを選びました。
なんでかというとですね、
雇われない自由な生き方を選択した時に、
一人で仕事を起こすのは困難だったのです。
自分だけで仕事を作る、お金を稼ぐというのは、
思っていた以上に厳しい現実がありました。
そんな時に助けてくれたのが、それまでの仲間や友達です。
今も、新しい方と出会えるようになってきていますが、
そこまでできるようになったのも今までの仲間・友達のサポートがあったからです。
仕事の面でもプライベートの面でも、人とのつながりがそれらを充実させてくれます。
よく、仕事を変わると、それまでのつながりをなかったことにする方もいらっしゃいます。
私も、その傾向が実はあります。
だからこそ、意識して、今はつながりが薄れていても、またつながれるようにと思っています。
今は、ネットが発展しているので、SNSを通じて疎遠になっている方の動向が知れるのは
ありがたいことだと思います。
100年ライフ、あなたはどんなステージを生きたいですか?
100年ライフはマルチステージの生き方・働き方が主流になること、
そのために必要になるものについて書いてきました。
あなたは、どういう生き方をしたいと思いますか?
人生は一度きりです。
どういうライフを選択するのかは、あなたに任されています。
私は、誰もが、自分の才能を生かし望む生き方をして欲しいと思っています。
そのための支援がしたくて、コーチングを通じて人のサポートを行っています。
なんとなくこのままでいい、という方はそれでいいでしょう。
でも、私のように、老後40年はいやだ~って思う方。
もっと、自分の隙を生かしたい、自由に自分で決めていきたい、って思う方。
いつからでも変えることができるのです。
その第一歩は、
「私は、~~~生き方をする」と決めることです。
仕事もライフもまいすたいるを大事にしていきましょう。
読んでくださりありがとうございます。