毎日、みんな何をしているの?
毎日がつまらない、そう思うのは私だけなのかな?
毎日がつまらない私は、どこかおかしいのかしら?
そんな気持ちになったことはありませんか?
先に言っちゃうと、「毎日がつまらない」と思っている女性は意外に多いです。
ここでは、50代、60代の悩む女性を中心に書いていきますが、
どの世代にも当てはまるかもしれません。
毎日がつまらない女性が、その辛さから抜け出せるヒントが見つかれば幸いです。
50代女性が抱えるつらさとは?
50代の女性の悩みを紐解いていくと、次のようなものがあげられます。
・仕事に関する悩み
・体調の変化に関する悩み
・老後に関する悩み
・家族に関する悩み
・家族以外の人間関係に関する悩み
・生きがいの欠如に関する悩み
などです。
これは、ざっとあげたものなので、細かくするともっとたくさん、
それこそ個別具体なものがあります。
なんでこんなに50代女性は辛いのか?
それも簡単には言い表せませんが、
根底にあるのは「ライフステージの変化」です。
つまり、
仕事にしても先が見えてくる、じゃあこの先どうしたらいいのか?
子供も巣立ち、ぽっかり穴が空いたように感じる。
更年期や加齢による体調不良だったり、見た目の衰えも避けられません。
そのようなことから、
それまでは、目の前のことに取り組んでいれば、
日常生活の充実や、自分自身の成長を感じられていたことが
反転してしまうのです。
この年代特有の悩みは、「ライフステージの変化」抜きには解決できないでしょう。
この変化の時期に必要になるのが自分への見直しです。
だから、今、悩みやつらさを感じているのであれば、
そのことに向き合って、自分にとって納得できる道を見つけていくことが大切です。
私の50代も、山谷続きでした。
60歳になってみると、それらの悩みは
そんなことあったねーって結構流せるようになりましたよ。
40代、50代に見えていた景色とは
違う景色が広がっていると感じています。
だから、今、つまらないとしてもなんとかなります♪
毎日がつまらない50代女性の特徴と実態は?
毎日がつまらない、、と思っている50代女性には
共通した特徴があると思います。
特徴① どうせ私は、、が口癖になっている
人生がつまらないなって思っている方の特徴として
「どうせ」というこの言葉が
無意識に口に出てしまうというものがあります。
「どうせ私は、、」という言葉がよく使われるのは
物事を諦めている時や、
何か失敗をした時、
願っていることが叶わなくて失望した時などです。
この言葉には、何をやってもうまくいかないんだあって
人生を諦めている感じがしてしまいます。
特徴② 人からは「恵まれている」と言われる
「あなたは、恵まれてるわよねー」と言われる方の中にも
人生つまらないを抱えている女性がいます。
恵まれてると自分で思えなければ
いくら人が恵まれてると言ったとしても
それを実感することができません。
かえって、恵まれているのだからと
現状を仕方なく受け入れる素直さから
不満を言えずに我慢へと向かってしまいがちです。
日常生活で自然と我慢してしまうと
人生も我慢でいっぱいになってしまいます。
特徴③ 人と比べて足りないものに目が向く
あの人はあんなことできるのに
なんで私はそうできないのかなあ、、と
人と自分を比べて、
自分ができてない、足りないということに
目が向いてしまう人もいます。
このような人は、
他者が自分を羨ましがっていることには気づいていないことがよくあります。
自分の中にあるものの価値を低く見積もって
自分にはない人が持っている価値をうらやんでしまうのです。
自分にないものを欲するがために
こんな自分ではダメと
人生をつまらなく感じてしまう傾向があります。
特徴④人の評価に左右される
いい子が評価された昭和の時代に育った人は
ほぼこの「いい子」トラウマを抱えているのではないでしょうか。
「いい子」というのは他人からの評価であって
自分にとっての「いい子」ではありませんよね。
そんなことはもうわかりきっているはずなんだけど
子供の頃に刷り込まれた
「いい子」でいたら認められる、褒められる、という捉え方が
無意識のうちに発動するのはよくあることです。
人から良い評価をもらいたい、
人から悪い評価を受けたくない、と
常に周囲の人の目を気にしてしまうがために
自分がどうありたいのかわからなくなってしまうのです。
それが、毎日をつまらなく感じさせることもあるのです。
特徴⑤ 保守的な考え方を持っている
保守的な考え方というのは、
ここでは、新しい風潮に馴染めなかったり
今までの考え方や行動様式にこだわったり
することを指しています。
現代は、秒で情報が拡散し、
どんどん新たな流れへと変化していきます。
その流れについていくためには
必死で情報を追い、自分の考え方や様式も変えていく必要があります。
それを苦に思う人も一定数いるのです。
今までのやり方が自分にはあっている、
そういう思いが強いとなかなか新たなものには飛びつけません。
それで満足できていれば問題はないのですが
流れから離れていくことに不安を覚える人もいるでしょう。
これでいいのかという焦燥感や諦めから
毎日をつまらなく感じる人もいるのです。
特徴⑥ 思考優位で感情に気づけていない
私たち現代人は、次から次へと現れる課題に対して
より良い解決法を見つけ、それを実行しようとがんばっていますね。
それは良いことではありますが、
思考に頼りすぎて思考優位になりがちです。
思考優位になりすぎると感情に気づきづらくなります。
迅速な問題解決のためには、感情は邪魔と切り捨てる人もいます。
物事を楽しむのも喜びを感じるのも感情の役目です。
その感情に蓋をしてしまうため
せっかくがんばっていても
喜びも幸せも感じることができず
砂のような虚しさが残るということもあるのです。
自分に当てはまるなあというものはありますか?
私もハードワークで燃え尽きていた時は、
人の評価を気にしたり、思考優位で突っ走っていたり、
していました。
この記事を書きながら、イテテって呟いています。
では、なぜ、せっかく1度きりの人生なのに「毎日がつまらない」
と感じてしまうのでしょうか?
その理由を次に説明していきます。
これらの特徴とも関係あるのです。
毎日がつまらない50代女性、その理由は何?
50代女性が、毎日がつまらないと思うのにも理由があります。
これも、人により様々ですが、代表的なものをあげていきます。
その理由は、先述の「特徴」とも関係するので「特徴」に沿って書いていきます。
理由①自分の可能性を諦めているから
人間、何かしら可能性が感じられると
そのためにがんばろう!って毎日にもハリが生まれますね。
逆に、何をしてもうまくいかない、失敗する、
どうせ望んだことは叶うわけはないって思っていたら
毎日を虚しい、つまらない、と感じるのも無理ないですね。
まだ始まる前から、先のことを「うまくいかない」「得られない」と諦めや失望がある。
そもそも、自分には何か望みを叶えられる力がない、と無力感を感じていることもあります。
これらの感情が毎日をつまらなくしてしまっているのです。
理由②本当の気持ちを我慢しているから
人にはそれぞれ、やりたいこともやりたくないこともあります。
これはやりたくないからやらない!
これはやりたいからやる!
と堂々と宣言していたら、心は楽で、無駄なストレスを抱えなくて済みますね。
でも、その気持ちを外に出せずに、
やりたくないことを我慢してやったり、
やりたいと言えずにやれなかったりしたら
心の中には不満ばかりが溜まっていきます。
それが辛くて、感じないようにさらに我慢する
という負のループにも陥ってしまいます。
嫌なことばっかりの心で世の中を見たら、
つまらない世界にしか見えないでしょう。
本当の自分の気持ちを我慢しているというのも
毎日をつまらなく感じさせる理由です。
理由③好きなものややりたいことがわからない
私はこれが好き!
私はこれをやりたい!
と言って活動している人はイキイキして見えますね。
それに引き換え、私には好きなものややりたいものがない、
って感じる時
何のための人生なの?って
毎日を悲観的に見てしまいがちです。
つまり、自分が好きなものややりたいことがわからないというのも、
毎日をつまらなく感じさせる理由の1つです。
中には、他の人が素敵に見えて自分を卑下してしまうことで
私の人生はつまらない、って
本当の理由から目を逸らしてしまうこともあります。
自分の中の好きを示す「コンパス」がない、あるいは気づいてない時に
外にそれらを探そうとする傾向もよく見られます。
理由④生活に変化が見られないから
毎日の生活に特に問題はないけれど
同じことの繰り返しがつまらないという方もいらっしゃいます。
人は現状維持バイアスがあるので、
できれば違うことをしたくない、
うまくいくパターンを踏襲したいとする傾向があります。
それは、安心を提供してくれますが、
反対に、変化や刺激を遠ざけることになります。
脳は新しい刺激を与えることで、脳内のドーパミンが分泌されてやる気が高まったり、
脳内神経のネットワークが強化されたりします。
矛盾するようですが、
実は脳は新しい刺激を求めてもいるのです。
だから、同じことの繰り返しで生活に変化がないと
気力や意欲が低下して「つまらない」と感じさせてしまうことになるのです。
理由⑤感情に蓋をしているから
毎日がつまらないというのは、何も感じなくなっている状態とも考えられます。
つまり、感情が乏しかったり、麻痺していたりということです。
心の疾患の場合もあるので、それは専門家の力を借りたいものです。
そうではない人の中にも、「感情がわからない」、という人はたくさんいます。
そういう人は、過去の出来事が要因で、
感じるセンサーを鈍らせていることもあります。
思考・判断を求められる現場にいると
感情が邪魔だからと、無意識に感情に蓋をしてしまうこともあります。
「感情がわからない」というのは、現代特有の症状かもしれませんね。
以上、5つの理由を説明しました。
私も自分の感情や好きがわからない人でした。
子ども時代に作られたビリーフや、現実の仕事の忙しさから
ガチガチに鎧を着て感情から身を遠ざけていたものです。
そういう状態からどうやって抜け出すのか、
私の体験も交えてその方法を説明します。
毎日がつまらない50代女性の抜け道はどこにある?
毎日がつまらないと感じる場合、
根本の要因は自分の捉え方にあります。
この捉え方のことを「ビリーフ(非条理な思い込み)」と言います。
「自分が無力である」、「変化が怖い」、「感じることは邪魔である」というのも
全て「ビリーフ」が作ったルール、ストーリーなのです。
「ビリーフ」は人の生育歴や環境、性質により千差万別で、
本来持っている力や感情を失わせたり、
行動にブレーキをかけたりするのです。
「ビリーフ」に囚われずに本来の自分を発揮するためには、
「ビリーフ」に気づく→「ビリーフ」を解消する→どうしたいか選ぶ
のステップで進めるといいでしょう。
毎日がつまらないという人に、多く見られるビリーフは、
◆私には○○がない(足りない)
◆私は○○しなければ(しては)ならない
です。
この文型に合う思い込みがあればビンゴ!
それは「本当」じゃなくて「ビリーフ」です。
では、どうやって解消していくのか、
あるクライアントさんの例を元に説明します。
毎日がつまらないから抜け出したBさんの事例
Bさんは、有名企業で責任ある仕事を任されているものの、
仕事にやりがいが感じられず、毎日が苦痛だと訴え
転職を考えていらっしゃいました。
お話を聞いていったら、
子供の頃の父親の姿が浮かび上がってきました。
その父親は、典型的な会社人間。
毎日仕事で忙しく、休日出勤もよくあるという方でした。
Bさんは、その父親から
「男はバリバリ働いてなんぼ」「弱音を吐かず黙って働け」
という暗黙のメッセージを受け取っていたようです。
『仕事は辛いものだ』
『好きなことを優先してはいけない』
そんな「ビリーフ」を持っていたことに気づきました。
その上で、どうしていきたいかを考えていったところ
子供の頃憧れていた職業があったことを思い出したのです。
『自分が好きなことや、やりたいことを仕事にしてもいい!』と
Bさんは、自分にOKを出すことができました。
その後、Bさんは、子供の頃憧れていた仕事へ転職し、
苦労しながらもやりがいがあると話してくださいました。
つまらない毎日から脱却し、生き生きと活躍している様子が伺えました。
Bさんの場合、
毎日をつまらなくしていたのは「やりがいが感じられない仕事」でした。
「やりたくなくても我慢」していたり
「感情より思考優位」な行動をしていたため
「好きなものもわからない」状態になってしまっていました。
そしてその現状を作っていた要因として
『仕事は辛いものだ』
『好きなことを優先してはいけない』
という「ビリーフ」が見つかったのです。
「ビリーフ」と気づいて、それを解消し、
『自分が好きなことや、やりたいことを仕事にしてもいい!』へと
自分の願いを改めたため
本来やりたいと思っていた仕事へと転職できたのです。
新しい仕事の話を聞いた時は
「いやー大変そうだなあー」って思ったんですが
Bさんはそれも楽しいって言っておられたので、
「やりたい仕事」を選んだことで
Bさんはつまらない毎日から抜け出せたのだなって実感したのを覚えています。
毎日がつまらなくても生きていればそれでいい
毎日がつまらない、と悩んでいる方は多いと思います。
本当なら、毎日が楽しい、ワクワクする
という気持ちへと切り替えていきたいということもあるでしょう。
でも私は、
毎日がつまらない、って感じててもいいと思うのです。
だって、生きているじゃないですか。
生きていればそれでいいんだ、
そう思えば、別に毎日がつまらないこともどうでもよくなるでしょう。
毎日がつまらないことはいけないことだ、って
そう思っているのなら、
それも「ビリーフ」です。
だから、そんな「ビリーフ」は手放しちゃいましょう。
生きているだけで素晴らしいことです。
毎日はつまらないかもしれないけど
楽しいことや嬉しいこともあるでしょう。
逆に身を切るような悲しいこともあるかもしれません。
そういうことを受け入れながら
生きていくことが重要なんじゃないかなって私は思います。
なので私は、
「毎日つまらない」って思うこともあるけど
そればっかりじゃなくて色々あるから人生なのよね
って思っています。
長文、お読みくださりありがとうございました。