物事がうまくいかない、私ってなんでいつもこうなんだろう?と
仕事や人間関係において不安や不満を感じることはありませんか?
仕事や人間関係をつらくさせる理由の1つに「コアビリーフ」があります。
これは、自分では気づかないうちに刷り込まれている、確固たると思い込んでいる信念のようなもののことです。
自分の当たり前は自分では気がつきづらく、それゆえに問題が起きた時の悩みが深くなってしまいます。
また、本当はやりたいこと、願っていることがあっても、そこに向かう行動や可能性を狭めてしまうこともあります。
私も、不条理なコアビリーフに長年悩んできました。
この記事では、私やクライアントさんの体験も交えながら、
コアビリーフの意味や、それが私たちの悩みにどう影響するのか、改善する方法はあるのかについてお伝えしていきます。
コアビリーフとは?
コアビリーフとは、あなたが無意識のうちに『これは真実だ』と信じている価値観や思い込みのことです。
幼少期の親との関わりや、子どもの頃の経験から作られ、あなたの行動や感情に影響を与えているものです。
わかりやすくいうと、無意識にかけている“メガネ”のようなものです。
例えば、『私には価値がない』というメガネ(コアビリーフ)を持って世の中を見ていると、
人から「今日の服装はよく似合っていますね」と褒められても、「これはお世辞に違いない」と受け止めてしまいがちです。
逆に、『私には価値がある』というコアビリーフ(メガネ)をかけて世の中を見ていると、
先ほどと同じ言葉かけでも、
「わあ、似合ってるんだ、嬉しい!」と好意的に受けとることができるのです。
このように、どんなコアビリーフを持っているかによって、ものの見方が変わり、仕事や人間関係にも影響を与えるのです。
人は、このメガネ(ビリーフ)に囚われた見方から思考や行動のパターンを作っているので、
結局、また、と同じ苦しみのサイクルに陥ってしまうものなのです。
だから、あなたにとってストレスや悩みになるような出来事があるのなら、
一旦自分はどんなメガネをかけている(ビリーフを持っている)のか、
それを外した素直な目でその出来事を見てみると、
違う印象を受けることもあるのですよ。
コアビリーフはビリーフを作り出す核(コア)である!
この後の説明のために、ここで「コア」についても補足しておきます。
ビリーフは階層構造を作っています。
わかりやすくいうと、玉ねぎのようなものです。
玉ねぎは一番外側に皮があり、それを剥いていくと
最後に芯にたどり着きますよね。
この芯に当たるのが「コアビリーフ」で、
剥いている部分が「ビリーフ」です。
先ほどの「私には価値がない」というのは代表的な「コアビリーフ」で、
これを核に持っていると、ここからさまざまなビリーフが派生していくのです。
図にまとめたのでそちらを見てください。
「私には価値がない」と信じ込んでいると
→価値がないから迷惑をかけちゃいけない→人に何かを頼んではいけない==全て一人でやる
あるいは、
→価値がないから認めてもらえない→人よりも頑張らなければいけない==過剰に頑張る
などの行動パターンを引き起こすビリーフが生じるのです。
玉ねぎって、剥くと涙が出ますよね。
ビリーフも剥いていくと涙が出ることがあります。
ビリーフを見る、深掘りすることに痛みや苦しさを感じることもあります。
でも、それだけ辛い反応を自分に強いてきたのだと考えると無理もないことなのです。
だから、何気なく思い込んでいることで、苦しい思いをしているなら、
コアビリーフを見て、緩めることも必要だと私は思っています。
仕事や人間関係がうまくいかない理由はコアビリーフにある?
日常生活で、「いつもうまくいかない」「言いたいことが言えない」など、
自分の思い通りに物事が進まなかったり、モヤモヤが溜まって苦しくなったりするのも、コアビリーフが影響しています。
ここでは、よくあげられる悩みとして、仕事と人間関係からビリーフの影響をみていきましょう。
コアビリーフが仕事のストレスを増大させる?
仕事でストレスを抱えている、仕事を休みたい・辞めたい、と
仕事における悩みを抱えている方はとても多いです。
この時、仕事=ストレス と捉えがちですが、
ハンス・セリエ博士(カナダの内分泌学者)はストレスは反応のことと提唱しました。
そして、その反応を引き起こす対象のことをストレッサーと名付けています。
私たちが、ストレスと日頃呼んでいる、「イライラ」や「モヤモヤ」など湧き上がる感情は、仕事に関する何かに対する反応なのです。
そして、この反応を引き出すのが、コアビリーフなんです。
先ほど、コアビリーフを「メガネ」と言いましたね。
それを使ってもう少し簡単に説明します。
もし、あなたが、
「私は人に頼ってはいけない」というメガネをかけながら仕事をしていたとしたら、
次から次へとやってくる仕事の山を、
「一人でやり切らなければならない」と思うでしょう。
そうすると、一人ではやりきれない量の仕事が来たとしても一人でやろうとするので、
「こんなの私だけじゃ無理!」って心が悲鳴をあげますよね。
この時に感じる「イヤだ」「ツラい」がストレス反応です。
でも、この「人に頼ってはいけない」というメガネを外したら、
「仕事の山は他の人にも手伝って貰えばいい」
「これは全て、私が一人でやらなくてもいい」と
仕事を一人で過剰に抱えるのとは別の選択ができるのです。
そうすると、先ほどの
「こんなの私だけじゃ無理!」てストレス反応を感じることはありません。
確かに、仕事の山がやってきたらゲーって思いますが、
それを全て自分一人で背負わなくてよければそれほど強いストレスを感じることはなくなるでしょう。
ちなみに、
「私は人に頼ってはいけない」というビリーフをさらに深掘りしていくと、
「私には価値がない」などのコアビリーフに行き着きます。
このように、思考や行動を狭めるコアビリーフは仕事においてストレスを生じさせることがあるのです。
私も、このビリーフを持っていたので、
いつも仕事が山積みでブラック労働まっしぐらな働き方をしていました。くすん涙
コアビリーフが人間関係の悩みを作る?
人の悩みの90%は人間関係と言いますよね。
ここにも「コアビリーフ」が関わってきます。
先ほどのストレス理論は人間関係にも言えることで、
誰か特定の人との関わりで悩んでいる場合、その悩みも反応です。
その人のなんらかの言動がストレッサーとして、コアビリーフを刺激し、反応(悩み)を生じさせるのです。
これも、メガネで解説していきます。
もし、「私はわがままを言ってはいけない」というメガネをかけていたとしたら、
何か人に対して言いたいことがあったとしても、グッと我慢してしまいますね。
この場合、言わなければならないことは言えたりするんです。
でも、「言いたいこと」に関しては、
相手が誰かに変わったとしても、言いづらい状況を作ってしまうのは変わりありません。
配偶者とか直属の上司とか、近しい関係の相手に「言いたいことが言えない」と
いつも何かを我慢する状況を作りかねませんよね。
逆に相手が、言いたいことをバンバン言う場合は、
「私は言いたいことも言えずに我慢してるのに!」とさらに不満は募ることでしょう。
このように人間関係においても、自分のメガネ(ビリーフ)が望まない関係を引き起こしてしまうのです。
付け加えると
「私はわがままを言ってはいけない」を深掘りしていくと、
先ほどのように
「私には価値がない」などのコアビリーフに突き当たります。
人によっては、言いたいことを言えないことを自分の性質と諦めてしまうのですが、
これはビリーフなので、それを緩めるという選択をすることで言いたいことも言えるようになるのです。
コアビリーフがあなたの可能性を狭める危険性
ネガティブなコアビリーフは、それを証明するために、
さまざまなビリーフを作ります。
オズの魔法使いという物語の中に登場するオズの国は、
全てエメラルドでできていることになっています。
それを信じ込ませるために、国民は全員緑色のメガネをかけさせられていました。
全てがエメラルド色に見えるメガネをかけていると、
本当は赤いはずのイチゴまで緑に見えます。
いちごも緑でなければならないのです。
つまり、「全てがエメラルド色でなければならないのだ」と言うコアビリーフがあると、
「イチゴも緑色じゃなきゃダメなのだ」
「バナナも緑色じゃなきゃダメなのだ」
「着ている服も髪の色も緑以外はダメなのだ」
と、コアビリーフを正当化するビリーフができあがるということです。
でも、これってどうですか?
全てをエメラルドにしたい人にとっては都合がいいかもしれませんが、
それ以外の可能性、選択肢がない状態でもあるのです。
このように、
「〜〜ねばならない」「〜〜べきなのだ」というビリーフが多いほど、
それ以外の選択ができなくなってしまう、
つまりその人の可能性や選択の範囲を狭めることになってしまうのです。
オズの例えは極端かもしれませんが、
ご自分の中にそういう事例はありませんか?
私は、前にも出てきた
「人に頼ってはいけない」ビリーフがあったので、
なんでも自分でやらなきゃ、とがんばってきました。
そうすると、人に何かを頼む、人に任せるということがしづらいのです。
結果として、「自分でやる」以外の選択を持たずに甘えるのが苦手な人になってしまいました。
このことにもっと早く気づいて、ビリーフを緩めていたら、
人に甘えることも、人との協働を楽しむこともできたのになあと後悔する時があります。
よくある否定的なコアビリーフの種類は?
コアビリーフは、思考や行動の制限をつくるビリーフ(思い込み)の核である、とお伝えしました。
ビリーフは、ポジティブもネガティヴも
それこそ人の数だけ多種多様に存在しています。
それらを掘り進めていくと「コア」に行きつきます。
私が学んだ(社)ビリーフリセット心理学協会では、
9つのコアビリーフがあるとしています。
それを簡単に説明しますね。
【欠陥ビリーフ】
「自分は、生まれつき欠陥がある、ダメな存在だ」、という信じ込みです。
物事がうまくいかない理由や、愛されない理由を「自分の欠陥、足りない」に結びつけてしまいます。
【無価値ビリーフ】
「そのままの自分には価値がない」という信じ込みです。
そのままではダメなので、ダメにならないような行動を選んでしまうことがあります。
【罪悪ビリーフ】
「自分は悪くて罪深い存在だ」という信じ込みです。
いつも、「自分が悪いから」「自分のせいで申し訳ない」と自分の思いを我慢したり、自分を責めたりしてしまいます。
【被害ビリーフ】
「自分は人から攻撃される、責められる」という信じ込みです。
警戒心が強く、なかなか人を信頼することができずにいます。ちょっとしたことも、〜〜された、と受け取る傾向もあります。
【見捨てられビリーフ】
「自分は見捨てられる」という信じ込みです。
特に、大切な相手に対しては、何の証拠もなくとも「いつかは離れていく」と悲観的に想像する傾向もあります。
【愛情失望ビリーフ】
「自分は愛されない、わかってもらえない」という信じ込みです。
どうせ、と、人から愛情や支援、理解をしてもらうことを期待せず、一人で抱え込む傾向もあります。
【異質ビリーフ】
「自分は人とは違う、異質な存在だ」という信じ込みです。
「普通の人」とは違う「普通じゃない自分」と位置付けして、疎外感を感じることがあります。
【無力ビリーフ】
「自分は無力だ」という信じ込みです。
自分に力があると思えないので、なかなか行動に移せなかったり、人に依存してしまったりすることがあります。
【存在否定ビリーフ】
「自分は存在しない方がいい】という信じ込みです。
自分が生きていることや存在していること自体に疑問を持ったり、消えてしまいたいと感じたりすることがあります。
これは、単一とは限らず、複数重なり合って持っていることもあります。
自分のコアビリーフを知ることは、自分の反応の仕組みを知ることでもあり、
自分自身を探究していくことにも繋がります。
なんで、こんなビリーフ持っちゃうの?
についてはここでは説明しきれないので
また別の機会にお伝えさせていただきます。
コアビリーフを緩めて前に進むための3つのステップ
以上に説明したコアビリーフは、一回持ってしまうと
様々な状況、場面で、外部の刺激になんらかの反応を引き起こします。
結構根深いものなので、簡単にポロリとはとれません。
でもね、緩めることはできます。
その一番簡単でわかりやすい3つのステップを
ここからは説明していきます。
なぜこうなんだろう?を探究していくことで、
手放したり、その暴走を抑えたりすることはできるようになります。
ステップ1:ビリーフがあることに気づく
まず初めのステップは、ビリーフがあることに気づくことです。
とはいえ、ビリーフは自分にとっては当たり前のルールになっていることが多く、
先に書いたように階層構造になっているため、
自分で気づくこと自体が難しいです。
そこで、よく聞かれるビリーフを12個あげます。
うわ、刺さる、ってものがあれば、そのビリーフを持っていると想像できます。
☑️ 私が本当のことを言ったら、人から嫌われる
☑️ 私は人より一生懸命にやらないと認めてもらえない
☑️ 私に任せたら、物事がうまくいかない気がする
☑️ 私は目立たないようにしないと迷惑をかけてしまう
☑️ 私は役に立たないと、ここにはいられない
☑️ 私は人の輪に入れない
☑️ 私が一生懸命やっても喜んでもらえない
☑️ 私なんかいない方がマシである
☑️ あの人はいつか私から離れていってしまう
☑️ 私のせいで、あの人を不幸にさせてしまう
☑️ 私が好きなことをしたら責められる
☑️ 私の気持ちはわかってもらえない
自分のことを否定的に定義する思い込みや、
〜〜しなきゃ、〜〜したらと条件付きの怖い結果は
ビリーフが作っているものと考えられます。
あ、こんなもの持ってる、って思ったら
気づきの一歩へ進めたことになります。
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ステップ2:自分のビリーフを認める
これビリーフかも、こんなビリーフを持っているかもって気付けたら
それを書き出してよく見てください。
そして、それは「本当?」と問いかけてみてください。
ビリーフは無意識にプログラミングされた思考と行動のシステムです。
システムなので、普段、考えることなく反射的にその思考や行動パターンを選択しています。
でも、言語化したビリーフをよく見ると、「変」なことがわかるんです。
例えば、
「私が本当のことを言ったら嫌われる」をよく見ると
「私が本当のことを言う」ことと、
人が「私のことを嫌う」ことは本来別のことなのに
それが一体化しちゃっているんです。
このようなビリーフを持っている方は
ご自分が本当のことを言うことに不安や恐れを感じていることが多いです。
その不安や恐れの理由は、おそらく幼少期の経験と紐づいていると考えられるので
その原因を知り、それが事実ではないことを納得されると嘘のようにビリーフが解消されていきます。
ただし、それは一般の人が自分でやるには無理があるので、
セッションを受けることが必要です。
ここでは、自分でできることとして紹介しているので
「変」てことを見抜ければそれでOKです。
そして、それを持っている自分を認めてください。
「ああ、私は、本当のことを言ったら嫌われるって信じているんだね。」
のように、そう信じているご自身を受け入れてあげてください。
このとき重要なのは、それが「良い」「悪い」などを判断しないことです。
手の上に何かを持っている感覚で
「こんなビリーフを持っているんだね」って認めることが受容につながります。
ステップ3:握りしめていたビリーフを緩める
気づいて、認める(受容する)ことができたら、
あとはそのビリーフとあなたの間にスキマを作ってあげましょう。
先ほど、手の上に持っている感覚で、と書きましたがまさにこのことです。
ビリーフを信じ込んでいる時は、
ビリーフと自分が一体化しています。
この時は、「変」と思えず、それが「当たり前」
なんなら「それこそ私」くらいの感覚でいることが多いです。
だから、それを自分の中から取り外して、受容したら、
「このビリーフは私ではない」と宣言してみましょう。
「私は、本当のことを言ったら嫌われる、というビリーフを持っているけど、それはビリーフであって、私ではありません。」
という感じで言葉にできたらいいですね。
私ではなくて、私が持ってしまったものであれば、
それをこれからも使いたいのか、もう使わなくていいのかも
判断できるようになります。
このビリーフを持っていると、本当のことを言いづらくなるから
このビリーフを手放して本当のことを言ってみる、と決めるのもいいですね。
ビリーフリセットセッションでは、
ワークを通じてこの緩めたビリーフを手放すこともしていきます。
緩めただけじゃ物足りない方は、
次の段階として、セッションを通じて手放すことも検討するといいと思います。
特に、コアビリーフになると、玉ねぎの芯になるので、
何回か多角的に攻略していくことも必要になります。
私のビリーフリセットコーチングでも、ビリーフを解消してその先に進むお手伝いをしているので、
一度試しに受けてみてくださいね。