居場所がないと感じるのはなぜ?その心理的な理由や不安を取り除くヒント

なんかここにいるべきじゃない気がする、周りのみんなとは違う気がする、

と感じたことはありませんか?

居場所がないと感じる時の孤立感や不安感、それは、誰にでも起こりうる自然な感情です。

この記事では、あなたがなぜそう感じるのか、そしてその気持ちとどう向き合っていけばよいのかなど、

居場所がないと感じる理由や、その時の心理状況、そしてその不安を取り除くためのヒントを書いていきます。

自分の居場所がないと感じる3つの理由とは?

自分に居場所がない、と感じるにも理由があるのです。

私も自分の居場所はここではない、といつも感じていたので

なんでこうなのか?と本を読んだり心理学を学んだりしてきました。

理由がわかった時はちょっとホッとしたことを覚えています。

ここではわかりやすい理由として

「社会的な要因」「心理的な要因」「ライフステージの変化」という

3つの理由について説明していきます。

居場所がないと感じる理由①社会的な要因から

居場所がないと感じる理由として、社会環境をあげることができます。

最近は多様性を認めよう!という声も多く上がりますが、

日本では昔からどちらかというと「均質性」を求める傾向が強かったです。

「みんなとおんなじがいい」

「みんなと違うのは変だ」

みたいな意識をうっすらと感じたことはありませんか?

また、以前の学校は相対評価を用いてたことから

人よりにも優れている、劣っているという評価の視点から

逃れることができませんでした。

そんなところから、私たちの多くは自分軸で自分を評価するよりも

他人軸によって自分の評価を決めてしまう傾向があります。

最近ではSNSやwebメディアの対等により、

益々、他人との比較の中で、自分のアイデンティティを見失いがちです。

昭和、平成前期の世代は特に、外部からの評価と自分とのギャップに

苦しんでいる人も多いように感じます。

それは、親や先生、社会が「良い」とするモデルに近づくことが

自分の評価に直結する環境で育ったからではないかと私は考えています。

本当の自分の価値を世間の目に振り回されずに持てていたら、

居場所のなさをここまで強く感じることはないと思うのです。

居場所がないと感じる理由②心理的な要因から

居場所がないと感じる理由は、心理的な要因も影響しています。

「自信がない」「自己肯定感が低い」という悩みの声もよく聞かれます。

これを感じるには感じるなりの要因というのもあるのですが

ここではそこには深く触れません。

ただ、自分に対する否定的な見方を持っていると、

社会の中での自分の立ち位置を見出すのは難しいですよね。

自分を受け入れてもらえない、認めてもらえない、

と思い込んでいる社会に馴染むのは相当に無理を強いることになるでしょう。

また、一時期「ぼっち」という言葉も流行りました。

この現象に安心した方も多かったのではと思います。

私も「ぼっち」族、「陰キャ」を自認する一人です。

つまり、内向き指向、ぼっち指向は、

それまではあまりよくないものと見做されていました。

でも、そう言われたって自分の傾向を真逆に変えることなんかできません。

ついつい集団行動を避けて、個人行動へはしってしまう、

その時に自分的にはホッとするのですが、

周囲の人とのつながりは感じることができないため孤独感を抱えることもあります。

そうすると、「居場所がないなあ」って感覚も生まれてしまいます。

このように、心理的な要因も大きく関わってくるのです。

居場所がないと感じる理由③ライフステージの変化から

居場所がないと感じる時を思い出してください。

先の例のように日常的な場面もあると思いますが

それ以外に、新しい場や変化に直面した時に感じることもあるのです。

生きていれば、ライフステージは変化していきます。

進学や就職、転職では、新しい環境に慣れるまでは

なかなか自分の居場所を感じることはできないでしょう。

結婚や出産など、身近な家族が増えることも

それまでの自分のペースを変えざるをえませんから

ストレスを感じることもあると思います。

また、定年というのもそれまでの自分の役割や身分、

まさに居場所と思っていた場所から出ていくことになるので

非常に大きな影響を受けます。

私は、30年間勤めた学校を辞めた時に何者でもない自由を感じました。

それは、社会とのつながりが切れ、宙に浮いているような感覚でもありました。

元勤務校に電話をした時に、なんといって名乗ればいいのか躊躇したのも覚えています。

そのくらい、自分が生きているステージも居場所の一つだったということです。

だから、ライフステージの変化を迎えている方は

居場所のなさを感じることがあるのも当然なのです。

自分の居場所がないと感じている時の心理的状況は?

自分の居場所がないなと感じていると、どんな気持ちになりますか?

まず強く押し寄せるのは、孤独感と孤立感ではないでしょうか。

周りの人々が楽しそうに会話をしていたり、何かに打ち込んでいる様子を見ると、

「自分だけが取り残されている」「誰も自分のことを理解してくれない」

という感覚に襲われることもあるものです。

私は、まるで世界に一人ぼっちでいるような、

深い寂しさに包まれて泣いてしまったこともあります。

それと同時に、不安感と焦燥感も募ることがあります。

「このまま誰とも繋がれないのではないか」「将来もずっとこのままなのではないか」

といった漠然とした不安が頭をよぎり、

現状を打破しなきゃという焦りの気持ちも生まれます。

とはいっても、具体的にどうすれば良いのかわからずに、

さらに不安が強まるという悪循環に陥ることも少なくないのです。

転職を繰り返す、講座を次々に受けるという現象も

このなんとかしなきゃという焦りからの行動が引き起こしているかもしれません。

このような時は、自己肯定感も著しく低下します。

「自分には魅力がないから受け入れてもらえないんだ」「どこか欠けている人間なんだ」と

感じるようになり、自己否定感や無価値感に苛まれた経験もあることでしょう。

自分には居場所がないと感じている時は

このようなネガティブな感情に囚われて、

自分を追い詰めたり、エネルギーを消耗したり、

自分らしく生きるなんて到底無理と決めてしまいがちです。

このように、「居場所がない」と感じる時の心理状態は、

孤独、不安、自己否定感、劣等感、絶望感など、

様々な負の感情が複雑に絡み合っています。

まるで重い鎖に繋がれているように、身動きが取れず、

出口の見えない迷路の中にいるような苦しさを感じるものです。

この記事を読んでくださっているあなたも

何か心理的な苦しさを感じているかもしれませんね。

それはとても辛いですよね。

この状況を変えていくためにどうしたらいいのか、

そのヒントを次に書いていきます。

居場所がない不安を取り除く5つのヒント!

居場所がない、と感じる時の心理状況はとても辛いものがありますね。

この不安を取り除く方法があると、少しでも楽になれるのではないでしょうか。

ここでは、取り組みやすいヒントを5つ紹介します。

居場所がない不安を取り除くヒント①自分に向き合う

居場所がない不安を取り除くヒントの1つ目は、

自分と向き合うことです。

ここまでに、そう感じる理由として

社会的な要因や心理的な要因なども紹介してきました。

自分がなんでそう感じるのか、

その理由を客観的な視点で考えて書き出してみましょう。

理由がわかると、対策も生まれます。

自分のことがわかると自分の人生の主導権も

握れるようになります。

何を大切にして、何を手放して、どこへ向かうのか、

自分で決めていくことができるようになります。

そうなると、自分の居場所も自ずと見えてくるものです。

加えて、居場所がない自分を責めてることもあると思うので、

自分を労ってあげる、自分を受け入れてあげる、

そんなこともしてあげられるといいですね。

居場所がない不安を取り除くヒント②行動を起こす

居場所がない不安を取り除くヒントの2つ目は行動を起こすことです。

これはよく言われることかもしれませんが、

止まっているといつまでも思考がぐるぐるしていて

そこから抜け出すことが難しくなっちゃいます。

だから、行動を起こすことで現状を変えるのです。

例えば、興味があることや好きなことをやってみるのはどうでしょう。

そういうことをやっているうちに、仲間ができたり、社会が広がったりするものです。

私は、歌舞伎を観るのが好きで、よく観に行っています。

ぼっち観劇ですけどね笑

でも、これは私が好きなことなんだって思っているから

居場所云々を気にすることはなく楽しめています。

また、Xの沼アカを持っていて、そこで見知らぬ歌舞伎ファンの方との交流もしています。

直接の触れ合いはないけど、好きなことを語り合える場は居場所の一つだなあって思えるのです。

趣味でも仕事でもなんでもいいから、「好き」を行動するのはおすすめです。

また、人に相談するのも効果があります。

できればプロのカウンセラーやコーチなどに相談すると

客観的な視点をもらえます。

自分では気づかなかった、自分のことがわかって楽になることもありますよ。

小さく行動すると、その足跡が残ります。

何もしないで悩んでいるよりも、

少し進んだ自分を褒める、認めることができるので

何かしら行動を起こすのはとても大切なことだと思っています。

居場所がない不安を取り除くヒント③考え方を変える

居場所がない不安を取り除くヒントの3つ目は考え方を変えることです。

居場所がないと感じる現実は、実はその人の思考がつくっているものです。

例えば、「私は人には受け入れてもらえない」という自分観を持っていると

自分を除いた友人たちが楽しそうにしている姿や

SNSの投稿への反応がないなど

「私は受け入れてもらえないのだ」と感じるような出来事が目についてしまいます。

そうではないこともあったとしても、

自分観を証明するような出来事を現実として採用してしまうのです。

だから、自分の考え方の特性を知り、それを変えていくことで

居場所がない不安を手放していくのです。

私はビリーフリセット認定心理士でもありますが、

ビリーフという思い込みが現実を歪めて見せる事例をたくさん見てきました。

特に物事を完璧にやり遂げたいと思う方、他人とつい比較しちゃう方は、

理想と現実のギャップに苦しみを抱える傾向があります。

そのビリーフを手放すことで、自分や現実をそのままに見られるようになるので、

不安はかなり軽減します。

居場所がない不安を取り除くヒント④自分を大切にする

居場所がない不安とは直接関係ないかもしれないのですが、

疲れているとか、嫌なことや不満の中にどっぷり浸かっている時って

ネガティブな考え方が起きやすくないですか?

人間は環境の生き物ですから、

環境が悪いと自分の状況も悪くさせてしまうこともあるのです。

だから、自分が満足な状態であれば、そのような不安感を軽減させることも可能なんです。

もし、不安やなんらかのネガティブな感情があるならば、

今の自分を大切にすることをしてみてください。

睡眠をしっかりとる、栄養のある美味しい食事を食べるなど

心身にダイレクトに効くことや

自分が好きなことやリラックスできる時間をつくってあげることも

効果がありますよ。

あなたは、どういう時に自分を大切にできているって感じられますか?

それを書き出して、一つずつやっていくのもおすすめです。

肝心なのは、「あなたにとって」というところなので

自分優先で考えるようにしてくださいね。

居場所がない不安を取り除くヒント⑤あることを見つける

居場所がない不安を取り除くヒント、5つ目は

居場所がある証拠を見つけることです。

え、そんなのないから悩んでいるんじゃん!って怒られそうですが、

本当はあなたにも居場所があるのです。

ただ、見えなくなっている、気づかなくなっている、だけなのです。

だから無理矢理でも見つけてください。

自分の家がある、落ち着ける場所がある、仕事がある、友達がいる、

などなど。

この世には居場所がないなんて人は一人もいないのです。

すごい居場所、人がうらやむ居場所、憧れる居場所となると

かなりハードルは上がりますが、

自分が一人いられる場所ならそれは立派な居場所ですよ。

自分軸で自分の居場所を探してみてください。

 

ここまで読んでくださったあなたは、

まだ深い悩みを抱えていらっしゃるかもしれません。

『頭では分かっていても、一人でこの状況を変えるのは難しい…』

と感じている方もいるのではないでしょうか。

もしそうであれば、

ビリーフリセットコーチングという方法を試してみるのも一つの選択肢です。

ビリーフリセットコーチングは、

あなたが無意識に抱えている思い込み(ビリーフ)に気づき、

それを解放することで、本当に望む生き方を見つけるサポートをします。

まるで心の霧が晴れるように、

自分が本当に大切にしたいことや、心地の良い居場所が自然と見えてくるかもしれません。

ビリーフリセットコーチの私にお話してみませんか?

もし少しでも興味があれば、こちらの案内もお読みくださいね。

ビリーフリセットコーチングのご案内

 

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