最近セッションをさせていただいて、よく聞くのが、
「女性の私が稼いではいけない気がする」というものです。
誰かの妻や母である私、という意味がこの女性の中には含まれています。
女性は稼げないのか、稼いではいけないのか、という
漠然とした悩みは、
決してその人の意欲や能力だけの問題じゃない。
社会的な背景や、自分に対する否定的な思い込みも
関係しているものです。
女性も稼げた方が世の中が豊かになるんじゃないかなって私は思っています。
そこで、この記事では、
女性特有の稼げない、稼いではいけないという心理についてや
その呪いを外す方法について書いていきます。
稼げない女性の心の底のブレーキとは
「本当はもっと稼ぎたい」
「自分の力で何かを始めたい」
そう思っていても、なぜか一歩踏み出せない。
そんな漠然とした「心のブレーキ」を感じている女性は少なくありません。
このブレーキの正体は、実は一つではありません。
多くの場合、それは「自己肯定感の低さ」と関わりがあります。
「私には特別なスキルがないから」
「今さら新しいことを始めても、どうせうまくいかない」
といった、ネガティブな自己評価が心の奥底に染み付き、
仕事や稼ぐにつながる思考や行動にブレーキをかけるのです。
特に50代60代の女性は、
家庭の主婦として生きてきた年数が多いことや
勤めていても責任あるポジションを任されてこなかったことも
「私には稼ぐ能力がない」という思いを強化しているケースもあるのです、
また、漠然とした「不安」もブレーキの一つです。
新しい働き方への情報不足からくる
「何から始めていいかわからない」という戸惑いや、
失敗することへの過度な恐れが、行動にブレーキをかけてしまいます。
「稼げなかったらどうしよう」という不安や
「他の人より目立ったら批判されるかも」という心配も
現状維持を選ばせてしまう要因となります。
さらに、「お金を受け取ることへの罪悪感」も隠れたブレーキとして存在します。
「お金の話ははしたない」
「女性が目立つのはみっともない」
といった、過去の教育や社会的な価値観が、
無意識のうちにお金を得ることをちゅうちょさせてしまうことがあります。
「稼げない」というブレーキは、個人の資質や1つの原因によるものというよりも
これらの複雑な要因が絡み合い、50代女性が「稼ぐ」ことへの抵抗感を生み出していると言えます。
女性特有の稼げないブレーキの作られ方
女性が「稼ぐこと」に対しては、女性特有のブレーキも存在します。
その背景には、長年にわたり社会に根付いてきた
「女性の役割」という固定観念が深く関わっています。
幼い頃から「女性は家庭を守るもの」「男性を支えるもの」といったメッセージを
直接・間接的に受け取って育ってきた世代にとって、
「自分の力で稼ぐ」という行為は、どこか後ろめたい感情を伴うのかもしれません。
学校教育や親からの教え、メディアで描かれる女性像など、
無意識のうちに「女性がお金に執着するのは良くない」
という刷り込みがされてきた可能性も否定できませんね。
また、結婚や出産を機にキャリアを中断した経験も、
現実的なブレーキとして大きく影響します。
一度社会との接点が薄れると、復帰しづらい制度設計にも問題はあります。
しかしそれ以上に、「ブランクがある自分に何ができるだろう」という
自信の喪失も見逃すことはできない要因です。
さらに、子育てや介護など、
家庭内で無償の労働を担うことが当たり前とされてきた中で、
自分の時間や労力に「お金」という対価を求めることに、
抵抗を感じる女性も少なくありません。
「私が稼ぐなんて、家族に申し訳ない」
「周りの目が気になる」
といった周囲の評価を気にする気持ちも、
女性特有のブレーキを強固にする要因となります。
これらの社会的・個人的な経験が積み重なることで、
「稼げない」のではなく
「稼いではいけない」という無意識の呪いが、
心の奥底に作り上げられていくのです。
うーこわいですね・・・
私は、自己アピールが苦手でした。
目立ってはダメ、
私程度では何のお役にも立てない、
そんな思い込みから
起業しても自分のアピールを
なかなかすることができませんでした。
なんでだろう?と思っていたのですが、
女性特有の稼げないブレーキを知って
納得したものです。
まあ仕方ないか、と諦めることもできますが、
このブレーキをそのままにしておいたら、
もっと困った現実を引き起こすことになったんです。
稼げないブレーキが作る現実とは?
心の底の「稼げないブレーキ」をそのままにしてしまうと、
私たちの現実はどのように変わってしまうのでしょうか。
一般的に3つの傾向が見られます。
稼げないと経済的に自立が困難
最も顕著なのは、「経済的な自立への道のりが閉ざされる」ことです。
主婦の方などは、
扶養範囲内での仕事や働き方を選択することが多く、
それ以上の待遇を望まない傾向がありますね。
今までは、それが安心だったし、
稼いでくる夫との役割分担でうまくいっていたこともあったと思います。
ただこれは、いつまでも経済的に依存する生き方へと繋がってしまいます。
依存が起きることで従わざるを得ない、言いたいことを言えないと
我慢を強いられることもあります。
また、何かをしようと思っても、
自分のお金ではないということから
後ろめたい気持ちになってしまうということもあるでしょう。
何かあっても自分の力で解決できないという「経済的依存」の状態は、
精神的なストレスにもつながりかねません
経済的に自立することで可能性も広がります。
稼げないを放置してしまうことで、それを狭めてしまうことにつながってしまうのです。
稼げないと自分をダメと責めてしまう
稼げないというこのブレーキは「自己肯定感の低下」も加速させます。
「どうせ私にはできない」という思い込みが、新しい挑戦に歯止めをかけ
結果的に「やっぱり私には無理だった」
という負のスパイラルを生み出します。
稼げない私=価値がない私という
無自覚のビリーフに苦しむ女性もいらっしゃいます。
起業する女性でこのブレーキに悩む方も少なくありません。
せっかくやりたいことがあって起業したとしても、
このブレーキがあると、
「料金を請求できない」
「価格を安く設定してしまう」
「無料やモニターばかり提供する」
ということをしてしまいます。
その結果として「稼げない」現実へと繋がり、
私はやっぱり稼げないんだなあと自分を責めてしまうのです。
稼げないと無気力になる
どうせ私は稼げないと思い込んでいると、
「稼ぐ」ということから遠ざかる行動をするようになります。
心理学では「回避行動」と言われるもので、
自分にとって不快や不安を避けるための行動をすることで、
それらによって起きる出来事を回避するのです。
「稼ぐ」ことに対して、
「どうせ稼げない」とか「稼いだら責められる」のような
ネガティブな思い込みがあると
その不安から回避するために
・稼ぐための行動をしない
・稼ぐという話題には入らない
という行動をとってしまいます。
これが行き過ぎると、
何もしない、したくないという無気力の状態に
陥ってしまうこともあります。
また、「稼ぐ」ことから広がる他の選択肢や可能性をも
排除することになるので、
自分らしい生活や自分が望む生活を送れない痛みも味わうことになってしまいます。
以上のように、「稼げないブレーキ」は、
単にお金の問題に留まらず、自信のなさ、未来への不安、
そして何よりも「自分らしく生きる」という可能性を奪ってしまう深刻な問題でもあるのです。
私は、このブレーキを外すことができれば、
見える世界は劇的に変わり、
もっと自由に、もっと豊かな人生を送れるようになるのではないかと考えます。
稼げない女性のブレーキの外し方
稼げないと思い込んでいる女性が
そのブレーキを外すためには
思い込みの正体を知ることや、
新しい価値観をインストールしていくことが大切です。
ここからは、そのために効果的な方法を3つ紹介します。
稼げないブレーキを外す方法①ビリーフ(思い込み)を緩める
稼げないブレーキを外す第一歩は、
「私は稼げない」「私は稼いではいけない」
などのようなビリーフ(思い込み)に気づくことです。
そこにブレーキがあることに気づけると
ビリーフ(思い込み)を持ってしまった理由や、
そのビリーフ(思い込み)を持つことで守りたかったことなどにも
目を向けることができるのです。
当たり前と思い込んでいたそのビリーフが緩むと、
それまでは閉じていた世界も開いていきます。
目の前に新たな可能性が広がることに気づけるはずです。
稼げないブレーキを外す方法②稼ぐことに対する新しい捉え方を作る
「稼げない」ブレーキは、
「稼ぐ」ことをいけないとして捉えている時にも生じます。
例えば、
「お金は汚い」
「女が稼ぐのはみっともない」
などのように、
「お金」や「稼ぐ」という言葉に、
恥、恐れ、禁止などを紐づけてしまっているものです。
でも、冷静に考えると、
私たちは「お金」を使って生活を良くしたり、やりたいことを叶えたりしていますよね。
「お金」は現在の社会で、私たちの願いを実現させる有効なツールなのです。
そこに、綺麗も汚いもありません。
また、「稼ぐ」とは、誰かからの感謝をお金としていただいている行為でもあります。
そう捉え直すと、
「お金」や「稼ぐ」ことが素晴らしいことと思えませんか?
あなたの何らかの行為が誰かを喜ばせ、
そうして「お金」をいただいているのです。
「稼ぐ」ことは、社会をよくすることにつながるのです。
そんな、新しいイメージを作っていきましょう
稼げないブレーキを外す方法③本当に願うことをイメージする
「お金を稼ぐ」ことへの抵抗がある場合は、
その先にある本当の願いや目的を思い出しましょう。
お子さんに良い教育を受けさせたい、
家族に健康的な食事を提供したい、
自分が持つスキルを世の中に役立てたい、
もっといい家に住みたい、など
その先にはあなたが心から願うことがあるはずなのです。
それを実現するためのお金を作ることが「稼ぐ」という行為です。
つまり、願いを叶えるプロセスの1つということです。
私も以前は、「私が稼ぐなんてとんでもない」って思い込んでいて、
無料や安価なサービスしか提供できませんでした。
でも、そのビリーフ(思い込み)の正体に気づいてリセットし、
本来の目的のために活動すると決めての今があります。
私には、「自分の才能を活かして夢を実現できる人を増やしたい」
という思いがあり、
個人セッションや講座を提供しているのはそのためです。
そしてその対価としてお金をいただいています。
つまり、私が稼ぐことは、願いを叶えようと行動した結果であり、
世の中に、才能を活かす人、夢を実現する人を増やしたことでもあるのです。
もし、あなたにも叶えたい願い、思いがあれば、
そちらに意識を向けることでブレーキも外せるでしょう。
手前味噌になりますが、私が提供しているセッションの1つ、
ビリーフリセットは、この心に刷り込まれたビリーフという思い込みを
文字通りリセットしていきます。
女性特有の「稼げない」というブレーキも、
理不尽なビリーフ(思い込み)と気づけると
その後のプロセスが格段に進み
それにとらわれない新しい選択ができるようになるのです。
稼げない呪い(ブレーキ)を解いて稼ぐ私になろう!
心の奥底に張り付いていた「稼げない呪い」、
つまり「心のブレーキ」も緩め、外していくことができます。
そうなったら、どんな世界があなたの前に広がるでしょう?
今までにない選択もできるようになります。
50代、60代からの挑戦も決して遅くはありません。
むしろ、これまでの人生で培ってきた経験、知識、そして人脈は、
あなたの強力な武器となります。
子育てや介護の経験、長年の趣味、人間関係で培ったコミュニケーション能力など
一見「お金にならない」と思われがちなことの中にも、
実は大きな価値が隠されていることが多々あるのでです。
それらをどのように社会に提供できるかを考えることが、「稼ぐ私」への道を開きます。
大切なのは、「自分の可能性を信じること」です。
あなたが、「稼ぐ」ことにOKを出せるようになると、
自然と行動は変わり、チャンスを引き寄せられるようにもなります。
あなたが経済的な自立を果たすことは、
単にお金が増えるというだけでなく、
自己肯定感の向上や精神的なゆとり、そして何よりも
「自分らしく生きる」という自由な未来を手に入れることと同じ意味を持つのです。
私が起業したのは50代半ばです。
その頃は、この「私は稼げない」というビリーフに悩まされました。
それをビリーフリセットをすることで、
「私は〜〜なりたい」と意識の方向を変え、
その願いに向かって必要な行動をし、稼げる私へと変わりました。
いつからでも、願う人生へと変えていくことができます。
「稼げない」呪いを外して、「稼ぐ」私へと変わっていきましょう。
その一歩を踏み出すきっかけとして、私のビリーフリセットコーチングで
あなたの「稼ぐ」を阻むブレーキを一緒に外すことも可能です。
ビリーフリセットコーチングの詳細はこちらからご覧いただけます。
それでは、お読みくださりありがとうございました。