お金はあるけど使いたくない?お金使えない症候群の治し方は?

お金はあるけど使いたくないなあ、、

そんな風に思う時もあるでしょうね。

最近では若い人中心に、お金使えない症候群という

真剣な悩みを抱えている方も増えているそうです。

お金がないから使えないのはわかるけど

お金はあるのに使いたくないという人の心理やその症状の克服法について書いていきます。

お金あるけど使わない人の特徴

お金はあるけど使わない人の特徴として、

次の5つがあげられます。

お金はあるけど使わない人:将来への不安が大きい

お金はあるけど使わない人の1つ目の特徴は、

将来への不安を大きく感じている人です。

最近、物価もインフラ料金もどんどん高騰するし

少子化で年金支給も危ういのではという見方もあります。

日本の経済が冷え込んでいる中、

少しでも老後に備えてお金を貯めておかなければ

と思う人が増えるのは仕方ないように思います。

将来のために貯金しよう、と使わないでいる人も

多いのではないでしょうか。

私も、将来を考えてお金を使えない時がありました。

今はもう残りの時間がそれほど長くないので

そこまで考えることはありませんが

私より若い世代だとより不安を覚えることもあるのだろうなあと思っています。

お金はあるけど使わない人:安いものしか買えない

何かを買う時に、安いものしか買えないという人もいます。

予算はあるにもかかわらず、

一番安いものを選んでしまう人のことです。

こういう人は、物の価値よりも金額を重視してしまうので

手に入れられる快適さを得られないこともあります。

ニーズや願いに沿った使い方ができないという点で、

お金はあるけど使わない人の特徴の一つと言えると思います。

これも私にも経験があります。

スーパーに行くと、つい特売を買っちゃうし、

値引きしてなければ買うのを見送るしということがあるんです。

これも無意識に安いものを、

という気持ちが働くのかもしれないなと思ったところです。

お金はあるけど使わない人:自分に使うのはもったいない

お金はあるけど使わない人の中には、

自分にお金をかけることをもったいないという方もいます。

お金をかけていい思いができるのならば

もったいないなんてことはないはずなのに

そう思ってしまうということは

その人は自分の価値を低く見積もっていることが考えられます。

こんな自分にはそのお金をかける価値がない

そういう見方を潜在的に持っているということです。

自己価値が低いとなかなか自分のためにお金を使うことはできません。

しかし、他者のためになら使えることもあります。

使えるお金はあるのに

自分に関することだと「もったいない」が出ちゃう人は

自分の価値をどう見積もっているか振り返るといいと思います。

私も自分に使うのはもったいないという人だったのですが

自分を低く見積もる癖に気付き、

それをビリーフリセットで解消してからは

自分のためのお金も使えるようになりました。

お金はあるけど使わない人:お金の使い方がわからない

お金はたくさん持っているのに、

古い服を着たり、古いものをずっと使っていたり、

食事も適当に済ませてしまっているという人もいますね。

こういう人からよく出てくる言葉は、

「何に使ったらいいのかわからない」です。

何を着たらいいかわからないし興味もないから、同じ服でいい。

物欲がないという見方もありますね。

しかし、中にはその思いを深掘りしていくと

本当に自分が欲しいものがわからないから

買うことができないという人もいます。

こういう人は自分の欲求を出さないように抑圧していることもあります。

お金をうまく使うためには、この抑圧を解くことも

時には必要になってきます。

だんだん苦しい特徴になってきてしまいました。

知識だけならば学んで使い方を知ればいいのですが

心理的な要素がある場合は考えることも苦痛になりますよね。涙

お金はあるけど使わない人:お金を使うことに罪悪感を感じる

お金を使うのに罪悪感を感じる、という人もいます。

自分のお金なのに、なぜ罪悪感を感じてしまうのか?

それは幼少期の経験や刷り込みによるものが大きいといいます。

「お金は汚いものである」

日本人、特に昭和世代の人の中には

そういう人が多いです。

私もなんとなくそんな感覚を刷り込まれていたと思います。

また、親の姿から

「お金を欲しいと言っちゃいけない」と

お金への罪悪感を作ってしまう人もいます。

この感情は、とても根深いので

正当な理由がない割には行動を規制させてしまいがちです。

後に説明する「お金使えない症候群」を

引き起こす可能性が高い感情です。

 

以上5つの特徴を紹介しましたけど

よくよく考えるとこれらは論理的な説明がつくものではなく、

個人の思い込みや心理的な要因に関係しているように思います。

これらの特徴に当てはまったな、ドキッとしたな

って方は

引き続き、なぜお金があるのに使えないのかについて

一緒に考察していきましょう。

 

お金を使うともったいないのか?

お金があるけど使わない人の口癖に

「〜〜にお金を使うのはもったいない」というのがありますね。

「もったいない」は環境保全の世界では

とてもいい言葉として紹介されています。

ノーベル平和賞を受賞したケニア人女性のワンガリ・マータイさんが

日本語の「もったいない」という言葉に対して、

Reduce(削減)・Reuse(再利用)・Recycle(再利用)という環境3Rという考え方を

たった一言で表す言葉と感銘を受けたのだそうです。

加えて、かけがえのない地球資源に対するRespect(尊敬)までも込められている

と感じたマータイさんは、

日本語の「もったいない」を世界共通語「MOTTAINAI」として広める活動をされています。

ただこれを、お金を使う行為に対しての感想とするのなら、

「無駄にしてしまった」と消費を後悔する気持ちや

「自分には分不相応だ」と自分の価値を下げる気持ち、

さらには「失ったものを惜しむ気持ち」が

込められているように思います。

そういう気持ちを持っていたら

なかなか、お金を使うことはできませんね。

「もったいない」は一語にさまざまな表現を含む素晴らしい日本語ですが、

この一言で自分の行動を抑制したり、機会を逸したりしてしまうのは

それこそ「もったいない」なあって思いました。

そういう私も、よく「もったいない」を言っちゃってます。

特に、無駄な買い物をした時や自分をへりくだって言っていることがあるなあと思います。

本当に無駄なら「もったいない」けれど

そうでもないのに「もったいない」と言ってお金を使えないのは

やはり心理的な要因が絡んでいそうですね。

では、そんな「あるけどお金を使えない」葛藤を表す

「お金使えない症候群」とはどういうものなのかを

見ていきましょう。

お金を使えない症候群とは

お金を使えない症候群、これは別名節約症候群というそうです。

お金を使うことに罪の意識を感じたり、過剰に節約をしてしまったり、

お金があるにも関わらずお金を使うことができないことを意味しています。

お金がなくて欲しいものを買えない!

っていう方からしたらなんて贅沢な悩み?と思われるかも知れませんが、

これも結構深刻な根を持つ悩みの一つだと私は考えています。

なぜなら、この症状が過剰になることで、

家庭生活や交友関係に支障が生じたり、

将来への不安がどんどん増していったりすることもあるからです。

考えてもみてください、

せっかく自分のための買い物をしたのに無駄な買い物だったと自分を責める、

お金がかかるという理由で友達の誘いを断り続け孤立してしまう、

これって自分の生活から楽しみを奪い、温かい交友関係を築けない、

ということを引き起こしているのです。

そして、そのことになかなか気づけずに寂しい人生まっしぐら、、なんて結末を迎えることも・・・。

そう考えたら決して贅沢な悩みじゃなくて、人生に関わる重大な悩みなのです。

ちなみに、働いている人の適切な貯金額としては、

だいたい収入の10〜20%、

3ヶ月分の生活必要金額とも言われています。

特に目的もないのに、わけのわからない不安から

ひたすら節約してしまう場合は

この「お金を使えない症候群」かも、と自身を見直す必要もあると私は思います。

では、「お金を使えない症候群」は治すことができるのかについても解説していきましょう。

 

お金を使えない症候群の治し方は5つのステップで!

「お金を使えない症候群」を治したい、克服したい、という場合、

その原因を知ることが必要です。

「お金を使えない症候群(節約症候群)」の原因は?

「お金を使えない症候群(節約症候群)」の原因として考えられるのは

主に次の3つです。

①お金を使うことは悪いという思い込み

②将来に対する不安

③幼少期の親との関係

これらは、明確な形を持つものでも

論理的に説明がつくものでもありません。

これらも心理的なブレーキが影響していると言えるのです。

自分にどんなブレーキが働いているのかを知り、

そのブレーキごとの対策を考えることで克服することが可能になります。

「お金を使えない症候群(節約症候群)」の治し方

「お金を使えない症候群(節約症候群)」は次のステップで克服したいものです。

ステップ1:なぜお金を使えないのか言語化する

初めのステップは、

「なぜお金を使えないのか」「過剰に節約してしまうのか」

その理由を言語化することです。

言語化する方法としては話す、書き出すというものがあります。

思考はモヤモヤしているので

自分でわかっているようで実はわかっていないことが多いです。

なので、まずは外に出して見えるようにしましょう。

話す場合は、人(専門家がよい)に話を聞いてもらい

整理してもらうのがいいでしょう。

セルフで行いたい場合は、

問いに対する答えを片っ端から書き出して見える化することをおすすめします。

ステップ2:言葉を深掘りします

次のステップは、出てきた言葉の中から

「核」となりそうな言葉を探し、それを深掘りすることです。

それを考えるとやな気持ちになる、

何度も繰り返して出てくる言葉などが「核」となります。

深掘りの問いとしては、

「なぜ?」と「そうしたらどうなる?」

を繰り返すといいでしょう。

わかりやすいようにあるクライアントさん(A子さん)の例を出して説明します。

A子さんは自分の言葉の中で

「使ったらなくなる」という言葉に

とても強い感情をお持ちでした。

そこでこの言葉を「核」として深掘りしていきました。

ステップ3:ブレーキを見つける

次のステップは、出てきた言葉の中から、自分のブレーキを探すことです。

ブレーキとは、自分の思考や行動をストップさせる思い込みのことです。

上の例に出したA子さんの場合は、

「使ったらなくなる」を深掘りしたところ、

『私はお金をもらえないから使っちゃいけないんだ』

というブレーキが出てきました。

このブレーキは他の人と同じとは限りません。

どちらかというと、その人個人特有の思い込みの方がビンゴです。

だから、こんなブレーキがあるのか?って思うものもあるんですよ。

A子さんのブレーキもよく見ると文として成り立たないのです。

だけど、ご本人にとってはこれは絶対のことなので

お金を使いたい場面で「使っちゃいけない」ってブレーキをかけるのです。

ステップ4:ブレーキを置き換える

ブレーキを特定したら、それを置き換えます。

置き換える時のポイントは

①逆の意味にすること

②それが正しい証拠(理由)を見つけること

です。

置き換えることで、そのブレーキは【絶対】じゃないということを実感するのです。

ブレーキが効いているのは、そのブレーキ(思い込み)を【絶対に守るべき】と

無意識にルール化してしまっているからなのです。

だから、この2つを守る必要はないのだということを実感してもらいたいのです。

これも、A子さんの例をもとに説明しますね。

ブレーキは

『私はお金をもらえないから使っちゃいけない』でした。

①逆の意味にすると

『私はお金をもらえるから使っていい』

となります。

あまり深く考えずそのまま逆にしてください。

②それが正しい証拠(理由)を見つけること

A子さんには、それでよいと思える理由や今までの事例を考えてもらいました。

そうしたら、

*私はちゃんと働いてお給料をもらえているから、そのお給料の範囲で使うことができる

という理由や

*私は、貯金を使ってソウルに行った。それはとても楽しい経験だった。

という事例が出てきました。

ブレーキを守らなくても大丈夫な理由や例まで見つかっちゃったんだから、

これは絶対的なものじゃないよねっとA子さんもびっくりしてました。

ステップ5:どうしたいかを考える

ブレーキが緩んだら

次は「これからどうしたい?」と未来に目を向けましょう。

使えることがわかれば、

何に使いたいのか?

どのくらいなら使えそうなのか?(現実レベルで)を

考えることができます。

A子さんは、本当はもう少しいい部屋に住みたい

と思っていたことを思い出しました。

そこで理想の部屋への引越しを計画することにしました。

必要な金額を確認し、無理のない範囲で

その準備のためお金を使えるようになりました。

「お金を使えない症候群(節約症候群)」は

それを引き起こす原因を探し出し、

その原因を解消しながら

具体的な行動計画に沿って行動することで

克服することが可能です。

そのステップを簡単に紹介しましたが、

ブレーキを見つける、ブレーキを置き換えるところは

セルフでは難しいこともあります。

自身では難しいと感じたら、心の専門家に相談するとよいでしょう。

私のビリーフリセットコーチングでも心と行動を扱えますのでセッションを受けてみてください。

お金を使わないと意味がない⁉︎

お金を使わないと意味がないよ、という方もいらっしゃいます。

そう言われると、「お金を使えない症候群(節約症候群)」の方は苦しくなってしまいます。

本当に、使わないと意味がないの?

これに対する私の答えはYesでありNoです。

そんな答えずるいーって言われそう、すみません。

なぜYesかというと

お金は価値を形にしたものだからです。

自分にとって欲しい、必要と思える価値ならば

お金と交換すればいいじゃないですか。

お金を使うことで、欲しいもの、欲しい感情が得られるのならそれは幸せなことと言えるでしょう。

なぜNoかというと

ただの無駄遣い、消費であれば使う意味もないなって思うからです。

つまり、何でもかんでも使えばいいってものではないけど

使わないで我慢し続けるものでもないってことなんです。

大切なのは、どう使うかです。

そして、使ってどんなものやことや感情を得た以下なんです。

そのためにも、無闇にブレーキをかけるのは不健全だなあって思うので、

心から納得できるお金との向き合い方をしていきたいものですね。

この記事を書きながら、

私もお金とどんな付き合い方をしていきたいのか

もう一度振り返ろうと思いました。

年齢を経て変わる意識もありますからね。

お読みくださり、ありがとうございます。

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