お金に対する思い込み、人によってポジもネガもいろいろありますが
多くの人が悩むのが否定的な思い込みです。
「お金を稼げない」
「お金がなくなったらどうしよう」
と考え出すと気になって、
お金を使えなくなる人(お金使えない症候群)や
自己否定に苦しむ人もいるほどです。
だけどそんな時に思い直してみてください。
そのお金の悩みは現実のことですか?
実は、事実ではなく「思い込み」のことも多いのです。
お金の悩みに関する「思い込み」を克服する
4つのステップについて説明していきます。
お金の思い込みを克服するステップ1:事実か妄想か?
お金の思い込みを克服する1つ目のステップは、
その悩みは事実なのか妄想なのかを
見極めることです。
大体の悩みは
「お金がない」
「お金がなくなる」
ということに尽きると思うのですが、
実際に、お金がないのか?と改めて問い直すと、
全くないわけじゃないはずです。
この記事を読んでいる方ならば、
今日生活できているでしょう。
食べるものも住む部屋もあるでしょう。
着る物も生活に必要な道具も持っているはずです。
貯金だってそこそこはありませんか?
事実は、「お金はある」「生活に困っていない」のです。
ということは、
お金に関する不安や悩みは、妄想だということを
知ることが
お金の不安や思い込みから脱する第一歩となります。
お金の思い込みを克服するステップ2:妄想を書き出す
お金の思い込みを解消する2つ目のステップは
妄想を思いつく限り書き出していくことです。
例えば、
・私はお金を稼げない
・私は人からお金をもらえない
・お金は使うとなくなってしまう
・お金がなくなると死んでしまう
など
とにかく書き出してみるのです。
書き出すと、おそらくその妄想は、
「お金」自体と「私」に関するものが多いことに気づくでしょう。
なので、
自分が「お金」に対してどんな妄想を持っているのかを
俯瞰してみてください。
そして、
「私」に対する思い込みや、お金との関連も
同じように俯瞰してみてください。
そうすると、
私への思い込みが今のお金の悩みと関係があることに
気がつくと思います。
ある方を例に出しますね。
この方は50代の女性で仕事を辞めたいけど辞められないという
悩みがありました。
その理由の最たるものがお金でした。
まさしく、
「仕事を辞めたらお金が入ってこない」
「お金がなくなったらどうしたらいいのか」
ということがその先の決定を先延ばしにしていたのです。
加えて、お金がなくなることを恐れて
自分のために使うことにも抵抗を感じるということでした。
なので、自分とお金に対する思い込みを見ていったところ、
「私は仕事を辞めたらお金を稼げない」
という強い決めつけがありました。
その底にあったのが
「私にはお金を稼げる価値がない」というビリーフでした。
妄想の底には
お金や自分自身に関するビリーフがあります。
通常は、潜在意識にあるビリーフには気がつくことができませんが、
悩みを深掘りすることで見つけられることもあるのです。
(この女性の場合は、私が話を聞いていたので、ビリーフに気づくことができました)
お金の思い込みを克服するステップ3:構造に当てはめる
ビリーフは何層もの構造を持っています。
簡単には次の画像のように考えられます。
氷山に例えるとわかりやすいのですが、
人の意識は顕在意識(水面上の氷山のようにあるとわかっている)と
潜在意識(水面下の氷山のように見えない、あるとは気付けない)に
分かれています。
一説には、潜在意識が95%を占めており、
その中に、顕在意識における行動や思考に影響を与えることがあると
言われています。
ビリーフもまさに、その潜在意識の中にあります。
ここでは簡単に説明しますが、
顕在意識に現実の悩みとそれに関する行動があります。
潜在意識の底にあるビリーフは、
そのビリーフに紐づいた思い込みを作ります。
実際の行動は、その思い込みに影響され
その人独自の行動パターンを作るのです。
ちょっと難しいですが、
今のあなたの悩みをこの構造に当てはめてみるのです。
先ほどの50代女性の例をここでも活用します。
【顕在意識】
◆悩み「お金がなくなったら不安、だからお金を使えない」
◆行動「仕事をしているから今は稼げているけど、辞めたら稼げないから仕事を辞めることができない」
【潜在意識】
◆恐れ「私は価値がないから、仕事を辞めたら稼ぐことができない」
◆ビリーフ「私には価値がない」
つまり、自分でも意識できている
お金がなくなる不安、仕事を辞められない悩みというのは、
潜在意識の中のビリーフから生じていたものでした。
ビリーフは事実ではありません。
しかし、自分がこうに違いない、と思うことの底に
その人独自のビリーフは存在しています。
このビリーフについては、こちらの記事が参考になります。
お金の思い込みを克服するステップ4:思い込みを解消する
ここまで、お金の思い込みを潜在意識の領域まで深く見てきました。
そこで、ビリーフに気づくことができたらそれを解消していきます。
解消の方法も実は4段階となっています。
①ビリーフリセットをする
ビリーフを特定したら、それをリセットするワークなどを行います。
具体的には、ここでは触れませんが、
ビリーフが発動している時のデメリットやメリットを見ていき
そのビリーフを作ったきっかけや過去の痛みを緩めることが重要です。
②今あるものに感謝する
ないは事実ではないと、先に書きましたね。
ナイナイ、と思っていると「ない」ことにしか目が向きません。
だから、「ある」ものに目を向けて、
自分には「ある」のだという実感を持ちましょう。
さらに、「ある」ものやことに感謝するのも大切です。
自分の器が少し広がった気持ちになれると思います。
③お金があったら、を明確にする
お金があったらやりたいことや今我慢していることがあるならば、
それを実行するためにはいくらあればいいのかを考えてみましょう。
そして、実行している自分も想像してください。
特にないなあという方は、妄想チャレンジです。
いくら欲しいのか、それで何をするのか、
それをした自分はどんな様子かをありありとイメージしてくださいね。
④③のために、今すぐできることを実行する
いくらあればいい、がわかったら、
そのお金を作るためにどうするかを考えてください。
何かを売る、バイトや副業をする、残業をする(苦しい)、
長期的な視点で投資をする、人に頼んでみる、など
できることを考えてやってみてください。
ここは、妄想を現実にするのが鍵です。
例えば、それを実行するために100万円必要だとしても
1000円作ることができたら、残り999000円になります。
ちっちゃくても一歩踏み出すことで、
妄想から現実へとシフトすることができるようになります。
こちらも先の50代女性の例を紹介しますね
彼女は
「価値がない私はお金を稼ぐことができない」
というビリーフと向き合いリセットしたことで、
私にも価値があるということ
私も稼ぐ道はあるということに気づけました。
そして、自分に何があるのかを
まっさらな目で確認することによって
⚪︎年後に仕事を辞めてもなんとかやっていけそうだ
という気持ちに変わっていきました。
そして、仕事を辞めた後の生活も考え、
やめる前に何かできる稼ぐ手段を見つけることにしたのです。
セッション後には、
あんなに怖かったのが嘘のようだと
これからやっていきたいことを明るい表情で話してくださいました。
*注:この事例は、クライアントさんの許可を得て、少し表現を変えて掲載しています。
お金の思い込みを克服する方法のまとめ
お金の思い込みを克服するためには次のことが大事です。
・現実と妄想を区別する
・潜在意識の思い込みを解消して現実の捉え方を変える
・現実にあるものを見つけ、感謝する
・どんなことにお金を使いたいのか明確にイメージする
・必要なお金を得るための行動を始める
事実と妄想を切り分けた後、事実を歪める妄想を解消し、
健全な事実を作っていくことが肝となります。
とはいえ、ビリーフリセットは個人では難しいので
ぜひ私のセッションもお試しください。
お読みくださりありがとうございました。
ビリーフリセットセッションについてはこちらをお読みください。