人生の停滞期はある日、なんの前触れもなく突然やってきます。
それまで、見ていた世界が一気に色褪せ、不毛な荒地の前に一人佇む、
時間は変わらずに過ぎていくのに、目の前の道が急に途切れ、途方に暮れる時。
私もペットロスをきっかけに、一気にその不毛地帯、時期を過ごしました。
でも、この停滞には意味もあります。
そして、この時期をどう過ごすかがその先の人生にも大きな影響を与えることにもなるのです。
もし、今、何をしてもうまくいかない、何をする気も起きない、そんなどん詰まりを経験しているなら、
この停滞期の意味を知り、怖がらずに、この時期を過ごしてもらえたらと思います。
*但し、その停滞が治療を必要とする症状からのものであれば、本記事の内容では適切ではないかもしれないので、病院での受診をしてください。
人生の停滞期とは?低迷期との違いは?
人生の停滞期、人生が低迷している、似たように聞こえますが、
ここには違いがあります。
それぞれの意味を解説しますね。
「停滞」とは、1箇所にとどまって動かない、進まない
という意味があります。
違う言葉に言い換えると「横這い」「足踏み」が近いですね。
「低迷」は、低く漂っていること、よくない状態から抜け出せないこと
という意味があります。
類語には「悪化する」「傾く」というものがあり、
放っておけばどんどん下がっていく状態だと捉えることができますね。
「停滞」よりもさらに悪い状態にあることを「低迷」というようです。
この意味からすると、人生の停滞期とは、
人生がそれ以上前に進まないと思える時、
その場でずっと足踏みをしてとどまっているように思える時
ということになります。
そして、そういう時は、どん底を感じる人もいるかもしれません。
これは、言葉上の意味なのですが、
実は、スピリチュアル的にはとても大きな意味がこの言葉の裏にあります。
あなたが、人生停滞しているな、って感じているとしたら、
スピリチュアルな意味も知っておくといいかもしれません。
人生の停滞期にはスピリチュアルな意味もある
人生の停滞期をスピリチュアルな観点から捉えると、
「次のステージへの踊り場」
ということができます。
この次のステージというのは、
昇進とか拡大というものではなく
その人の魂・本当に願うことに気づいて、それに沿って生きるステージのことです。
今までのやり方や生き方は、自分が本当に望むものではないのでは?
だから、本来の自分の魂を生かす生き方へとシフトチェンジをする時なのですよ、
と天の声が教えてくれているのです。
これは、自身の生き方や価値観にも大きな変化となるので、
停滞というどん底に、強制的に向き合わされているのです。
とはいえ、多くの人がこの意味に気づくわけではありません。
訪れた危機をなんとか乗り切ることに意識を向け、エンジン全開にして乗り切ろうとします。
ただし、その場合は、今までのやり方にさらに上乗せすることになるので、
乗り切れたとしても、新たな変化へとシフトするのは難しいでしょう。
だからこそ、この意味に真剣に向き合う人にこそ、新たなステージ、変化へ向かうことができるのです。
なんでこんなことを書くのかというと
私は元々、根性と行動で願いを叶えるのが得意、
いわゆる本来の声に蓋をしてきたタイプだったからです。
だけど、ペットロスで強制終了となり、不毛な荒地の前に生きる意味も見出せなくなりました。
従来の目標や行動計画は全く役に立ちませんでした。
その代わり、この出来事の捉え方を変えたことで、
これは私にとって新たなステージへ移るサインなのだ、と気づくことができ、
今までとは違う信念、価値観で生き直すことができるようになりました。
だから、今まで通りではダメだって思うのならば、
それこそが「新たなステージ」へシフトするサインだと見直すといいと思います。
人生が停滞している、思うように動かない、という場合は、
このスピリチュアルな意味にも目を向けてみてくださいね。
人生の停滞期の過ごし方:おすすめの方法5つ
人生が思うように動かない、何をやっても無駄な気がする、
そもそも動かす気力も湧かない、、
そういうどん詰まり感を味わっている方に
おすすめの過ごし方を5つ紹介します。
人生停滞期の過ごし方:無理にがんばらない
真面目な人ほど、一生懸命な人ほど、
動かない状態をなんとかしなきゃって考えて
動かそうと努力しがちです。
それで動いて、安心できるなら良いのですが、
それでも動かない、動いても意味なかった、
って感じるならば
無理してがんばらないを選択してはどうでしょうか。
先にも書きましたが、
人生が停滞しているときは今までのやり方を見直すとき
と捉えたら、今まで通りがんばること自体を見直す必要があるからです。
今までずっと、無理して、歯を食いしばって、がんばって、
山を乗り越えてきたのならば
そのやり方をやめて新たなやり方を探すのもありだと思うのです。
もうダメ、降参!
って「無理」「がんばり」を一旦手放す時かもしれません。
私も、歯を食いしばって前に進むタイプでしたが、
がんばらない、無理しない、ってお手上げ状態になってみたら
これでも大丈夫なんだって新鮮に思ったものです。
しんどい時に無理しなくてもいいと思えると
少し心が落ち着くものです。
人生停滞期の過ごし方:心を整える
ちょっと心理的な話になってしまいますが、
人生停滞しているなっていう時は
心に目を向け、整えていくこともおすすめです。
できない、どうにもならない、どうしたらいいんだーって
焦れば焦るほど上手くいかない時ありますよね。
そういう時って、思考が暴走している時でもあります。
思考は暴走すると、心で感じることを後回しにしてしまいます。
だけど、心がそれは違う、って思うから行動が止まっちゃうこともあるのです。
ここでいう心を整えるというのは、
思考の暴走を止めて心の力を取り戻すことでもあります。
具体的な方法には、瞑想があります。
頭の中を空っぽにして、思考に押しつぶされた心の力を取り戻すのです。
瞑想が苦手な方は、ジャーナリングという方法も似た効果を感じられると思います。
こちらも手に任せて書き出すことで思考を空っぽにし、心を落ち着かせることができます。
人生停滞期の過ごし方:自然に触れる
何にもしたくないほど疲れている時は
自然に触れるのが一番です。
これは時に手法を必要とせずにも効果が感じられるので
めちゃくちゃおすすめです。
もし、自然豊かなところ、海とか川とか森とかに行けるなら
そこでしばらく時間を過ごすだけでも気持ちが変わります。
自然に触れる癒し効果には、科学的な根拠から説明できるようになりました。
例えば、ストレスホルモンが減少するとか、生理機能を調整するとかね。
ここでは、それについて詳しく書きませんが、
そもそも人間も動物・生き物であると考えたら、
命を育む大自然の中で生命エネルギーを取り戻すことは理にかなっているでしょう。
とはいえ、誰もが大自然にすぐに触れられる環境にあるかというとそうではないですよね。
私は住宅地に住んでいるので、大自然からは離れていますが、
公園や神社に行くことで自然の力をお裾分けしてもらっています。
また、ベランダで植物を育てる、動物を飼うというのも
実は自然との触れ合いになるのです。
動物を飼うのは、命に対する責任も生じるので、
安易にお勧めはしませんが、
自分に合った自然の癒し効果を生活に取り入れることは
停滞期を乗り越えるのに役立ちますよ。
人生停滞期の過ごし方:自分の心が動くものやことに目をむける
停滞期においても、少し外に目を向ける余裕ができてきたら、
自分が楽しいなあ、嬉しいなあと心が喜ぶことをしてあげるといいでしょう。
旅行に行ってストレスを解消する人も多いと思いますが、
これはまさに、自分の心が動くものやことに目を向けていることにもなります。
好きなところに行く、みたい景色を見たり、やりたい体験をしたり、
美味しいものを食べてほっこりしたりね。
私は歌舞伎を見るのが好きだし、自然の中に身を置くことも好き、美味しいものを食べるのも嬉しいって思います。
ペットロスから日常生活へ戻る時には、そんな体験を大事に過ごすことで、少しずつ心に力が戻ってきたと感じています。
真面目な人の中には、こんな大変な時にそんな自分を甘やかしていいのか、って
思いがちな方もいるようです。
だけど、自分を喜ばせてあげられなくて、人を喜ばせたり、
社会(職場や家族も含む)に役立てるとは、私は思えないんですよ。
まずは、一番大事で一番身近な私を幸せにしてあげる。
そのためにも、自分はどんなものやことに、心を動かされるのか知っておくことも大切ですね。
案外、簡単にできることが多いんですよ。
専門家のカウンセリングを受ける
人生の停滞を感じて辛いと思った時は専門家に話を聞いてもらうのも効果があります。
その停滞の原因や状況、程度によって、
専門家さんもいくつか選択肢はあると思います。
ただ、私の経験から、停滞が辛いときはカウンセリングがいいと思っています。
なぜなら、カウンセラーはまずその人の悩みに寄り添って共感しながら話を聞いてくれるからです。
コーチングは、行動を促すアイデアや後押しをもらえますし、
コンサルティングは、課題を解決する方法やさらに成長する視点をもらえます。
だけど、何をしていいかわからない、何もする気がない時に
無理に行動しようとするということは、
ブレーキがかかっているのにアクセルを踏み込んでエンジンが空回りすることと同じです。
真面目な人、頑張り屋の人ほど、停滞していることが許せずに、
なんとか前に進もうとアクセルを蒸しがちですが、それは逆効果で順番が違うのです。
それよりも、初めにブレーキを緩めて、心や身体の緊張をほぐして
その辛さについて癒していくことをした方がいいのです。
私もペットロスで辛い時は、ビリーフリセットの仲間に話を聞いてもらったり、
師匠や先輩のカウンセリングを受けて少しずつ自分を癒していきました。
進む力を取り戻すのはそのあと、癒すのがまず先です。
実はビリーフリセットは、それが両方できるので、私は思ったよりも早く、停滞期のどん底を抜けることができました。
今は色々なタイプ、手法のカウンセラーがいらっしゃるので
自分に合うなと思う方に話を聞いてもらうといいですよ。
以上、人生の停滞期の過ごし方を5つ挙げさせていただきました。
他にもあると思うので、それはまた別の機会に書いていきます。
とは言っても、
この時期いつまでかかるの?ってのも気になりますよね。
人生の停滞期はいつまで?挫けそうな時は・・
人生の停滞期、私にとってはグランドゼロ(不毛な荒野)にいつまで立ち尽くすのか、
っていうところも気になりますね。
だけど、停滞している時はあまりその期間は気にならないものです。
終わりが気になるというのは、社会への関心が芽生えてきたというサインでもあります。
不毛な荒地に、光が差し、風が吹き、緑が芽生え始めたら、やっと前に進める力が湧いてきたことになるのです。
いつまでを考えるのはそれからでいいのです。
農業に例えると、「休閑」と言って土地を休ませるために、
一時的に耕作を停止する時期があります。
同じ土地に作物を植え続けると、土地が痩せてしまって、いい作物が育たなくなってしまいます。
人間だって自然の一部と捉えてみてください。
時が来たら、また新たな芽や根が生まれてきます。
それまでは、荒れてしまった土地をお手入れしつつゆっくり休ませてあげてはどうですか?
人生の停滞期は、そのままでは今後やっていくことが厳しい時に起きる
人生見直し、再生の時だよ、のサインです。
「停滞」が意味することを受け取って、焦らず急がず、自分の生命力を信じてその動きを見守りましょう。
その時間を無意味、無駄って切り捨てずに、自分にとって大事な時と受け取ってくださいね。
挫けそうになった時は、やっぱり誰かに相談するといいかな。
誰かに相談することで、
自分では気づけないことを気づかせてもらえる機会にもなると思います。
お読みくださりありがとうございました。
こちらにも念のため書き添えておきます
*但し、その停滞が治療を必要とする症状からのものであれば、本記事の内容では適切ではないかもしれないので、病院での受診をしてください。