教師のセカンドキャリアも選べる!50代だからできること

公立学校の教師の定年は60歳というのが今までのきまりでした。

しかし、法改正により、2031年までに段階的に65歳まで引き上げられることになりました。

これを聞いて、やった〜って喜んでいる教員はどのくらいいるのかな??と私は疑問です。

現状、61〜65歳までは働けたとしても、その後の長い人生を考えると

第二の人生を楽しく生きるための仕事も考えたいですよね。

私のように、早期退職を選択する方もいるかもしれません。

40代、50代のうちにセカンドキャリアへのプランを立てておくことをおすすめします。

教師にセカンドキャリアプランはあるのか?

教員は、公務員であっても特殊業務であることから、

身分が保証されており、

そう簡単に解雇されることはありません。

そのため、一度教員になったら、

定年まで働き切ることが当然という考え方でした。

ですから、私の世代(50代)までは、

教員としてのキャリア設計や

定年後まで見据えたキャリアプランなどは

存在していませんでした。

あったとしても、

現職中にその案内を受けたことはありません。

私が知っているのは、

定年前の先生方が、

共済組合主催の「定年後のライフプラン講座」を

単発で受けていたことくらいです。

その内容は、退職金や年金の活用だったようです。

そして、定年前になると、

定年後の再雇用についての面談もありました。

当時は、フル(定年前と同じ働き方)かハーフ(週2〜3日間勤務)を

選んで再任用されるというパターンでしたね。

2023年現在、インターネットで探したところ、

東京都の冊子「定年退職後の多様な働き方について」を見つけました。

それによると、

定年退職後の多様な働き方として推奨しているのが、

多様な再任用の職でした。

おそらく、これが現実です。

退職しても70歳まで教員を続けるプラン、

これは、真に教員個人のことを考えたプランとは言い難いと私は考えます。

hatarakikata10.pdf

ということで、

教員に対するキャリアプランのサービスは

個人で探さない限り受けられないというのが現状です。

教師のセカンドキャリアはないと思い込まされてきた

前の項に書いたように、

教師の多様なセカンドキャリアとして推奨されているのも教員なんです。

つまり、

先生は、先生を辞めたら他に何も仕事がない、

そういう刷り込みがなされていると言えます。

かくいう私もそうでした。

大学を卒業して、公立小学校に新期採用されたので、

早期退職するまでは、先生は先生以外の仕事はできないのではないか、、、

と信じ込んでいました。

学校という世界の中で、仕事はほぼ完結するので他の社会のことは知りませんでした。

他の仕事とも接点がないため、世の中にどういう仕事があるのかもよくわかりませんでした。

OLって何をするんだろう?

と不思議に思っていたくらいです。

今は、インターネットを通じて様々な情報が入りますが(Yahoo! JAPANは1996年、Facebookが2004年)、

学校教育はそれにも乗り遅れて、

ICT教育が一般的になったのは

コロナのおかげで2020年ごろからなんです。

先生がSNSを運用することを

よからぬこととする風潮もあり、

先生たちの情報社会はとても狭いものであると感じます。

中には、一般職を経てから教員になったという方もいて、

そういう方には多少広い視点はありましたけど、

先生になりたくて、学校卒業してすぐに先生になってしまった私のような50代は、

おそらく先生以外の仕事は自分にはできない、、、

と思い込んでいる方が多いように感じています。

そのため、私は、

教員の可能性は教職以外にもあるよ〜ってことを

知っていただきたくて

こういう発信もしているのです。

教師のセカンドキャリア、選択肢は主に3つ

それでは、教師のセカンドキャリア、

これは定年後、早期退職後を問わずによくあるものを紹介します。

教師のセカンドキャリア選択肢1:非常勤講師

こちらは、最もハードルが低く

多くの教員が選ぶ選択肢だと思います。

定年後の再任用として正規職員として

採用されることを望む方もいらっしゃいます。

しかし現実には、65歳まで、いや70歳まで、、と

お給料が下がっているのにフルでお仕事するのは辛い、

て考える方も多いのです。

だから、正規職員よりもお給料は下がるものの

時間の融通が利き、

責任も重くない短時間勤務の非常勤講師という働き方を

選ぶ方もいらっしゃいます。

私は、退職後、非常勤講師として

複数校に勤務していた時期がありました。

フリーランスティーチャーと名乗って、

週に12時間ほど勤務していたんです。

しかし、お給料は低いのに大変なお仕事を任されたので、

割りに合わないなあと思って

今は辞めてしまいました。

学校の事情もあるから、この仕事をして欲しい、、

という気持ちはわかるのですが、

ほぼ最低賃金に近い金額でしたし、

コーチングやブログの仕事に時間を使いたかったので

悩んだ末に、その働き方から身をひきました。

学校に気楽に関わりたいという方には

いい働き方だと思いますが、

自分の権利はしっかり主張して

低賃金なのにブラックという状況にならぬようご注意くださいね。

教師のセカンドキャリア選択肢2:転職

社会経験が多少ある方や、まだお若い方には

転職という選択もあります。

私のように、何十年間も教師しかしていない人には

新たに違う組織で職を覚えることや、雇用されることは

向かないかもしれませんね。

今は、転職サイトが豊富にあるので、

自分に合ったところに登録して

お仕事を探すといいのではないでしょうか。

ちなみに私が知っている方では、

大学の教員になった方、

教育関連の研究所に勤めた方などが

いらっしゃいます。

あとは、社会福祉関係や学童ルームとか、、、。

あまり企業系は聞かないのですが、

転職サイトがあるということは

そういう事例もあるのでしょうね。

教師のセカンドキャリア選択肢3:起業

教師を辞めたら起業するのですか?

と、同僚から尋ねられたことがあります。

当時は、そんな気は全くなかったので、

「まさか〜〜、絶対ないと思うよ〜」

って答えましたが、

流れで起業しちゃいました。

そうして辺りを見回すと、

教員出身の起業家は意外といることにも気がつきました。

私が知っている限りでは、

男性は教育関連の仕事を委託契約で行っている方が多いです。

それに対して、女性はかなり柔軟ですね。

でも、コーチやカウンセラーなど、

コミュニケーションツールを使って人をサポートする仕事が

多いように見られます。

不登校や発達障害などに悩むお子さんや保護者への

個別のサポートを行う方もいます。

子どもの学習支援をする方もいます。

英語の先生で、英語コーチになっている方もいます。

そうそう、教員出身の起業家として有名なのが

イングリッシュおさるさんですね。

この方は英語の先生だったところから

英語を生かしたビジネスを立ち上げ、

その成功メソッドをコンサルタントとしても提供していらっしゃいます。

ここまで、飛び抜けた方は少ないにしろ、

真面目で相手のためにとことん働ける先生は、

職種を変えてもお仕事を作ることができると私は確信しています。

教員→起業、意外なようですが、

よくわからない企業や組織に務めるよりも

自分らしくマイペースでできる起業の方が合っているのではないでしょうかね。

教師のセカンドキャリア、50代のうちに考えておきたいこと

教師のセカンドキャリア、この問題が現実的になってくるのは、

40代後半から50代だと思います。

私が相談を受けるのは50代が多いのですが、

中には40代の方もいらっしゃいます。

教師のキャリアを考えた時に、

・管理職になる

・行政職になる

・生涯教師を貫く

という道が目の前に現れます。

教師のスキルを活かして、他の業界で働くというのは

ずっと先生をしてきた人たちには考えづらいので、

主には上の3つの道になるでしょう。

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実は私は、

この3つしかないのか、、、と思った時に

呆然としたんですけど、

その話は、また別の記事に書きますね。

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今は、若いうちから管理職に推薦される方もいらっしゃいます。

この3つのどれかに進むとしたら、

それぞれに心構えとそれなりの準備が必要です。

管理職、行政職は、自分からなりたいと言ってもなれないので、

推薦してもらうべく、実績を積むことも大事です。

私はそういう視野を持っていなかったので、

意図的に実績を積むことをしていませんでした。

そういう自戒を込めて、

教師も若いうちから自分の将来の目標を持ち、

その実現に必要な知識やスキルを身につけたり、

経験を積んだりした方がいいと断言します。

とはいえ、

今50代の方が

これから管理職、行政職というのは

あまり現実的じゃないので、

その先を見据えた準備を考えた方がいいです。

すなわち、

定年後はどうしたいのか?

ということです。

それが明確になると

そこまでにやるべき準備が具体的になります。

例えば、私の場合は、

早期退職を決めたので、退職までにやるべきことを

3つ決めました。

そのほかに、早期退職に向けて

自分のブレーキになりそうなものを解除していくこともしました。

早期退職をすると決めたことが

私の人生を主体的に考えるきっかけになったのです。

定年ギリギリまで現職を貫くのであれば

そのためにすることもあると思います。

人生の後半を悔いなく自分らしく生きるために

仕事は不可欠です。

ぜひ、自分の手に主導権を握り

セカンドキャリアを考えて欲しいと思います。

教師のセカンドキャリアも選べるまとめ

教員も自分がどう人生の後半を生きていきたいか

それを明確にすることで

セカンドキャリアを選ぶことができます。

ポイントは、主体性を持ち決めるということです。

そうは言っても

一人で考えるのには限界があるので

誰かに相談する、思考の整理をしてもらうことも

大事だと思います。

私でよければ、そういうご相談もさせていただきます。

一度、ご連絡くださいね。

読んでくださり、ありがとうございました。

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