心の中にずけずけと踏み込まれて困ったことはありませんか?
「なんであの人は、しょっちゅう私の行動に口を出すんだろう?」
「私の都合を考えずにあれこれ決められて付き合わされて迷惑だわ。」」
「あの人、断っても強引に頼み込んでくるから困るわ。」
こういう時は、境界線を踏み越えられているからかもしれません。
この記事では、
境界線を踏み越えてくる人の特徴や心理、
そういう人から自分を守る対処法などについて
わかりやすくお伝えしていきます。

境界線がない人、曖昧な人
心理学では、自分と他者を分ける見えない線、柵のことを
「境界線(バウンダリー)」といいます。
これがあることによって、
私のことと相手のことを分けて考えることができ、
お互いの領域に踏み込まず、健全な関係を築くことができます。
「境界線」が引かれていると、
相手の感情や行動を自分のことと区別して、
過剰に反応したり、巻き込まれたりすることを防ぐことができます。
何か頼まれたとしても、それは自分とは関わりがないことであれば
罪悪感なく断ることができますし、
相手と自分の価値観が違ったとしても、それは違いとして受け入れることもできます。
しかし、「境界線」が引けない、あるいは曖昧である場合、
相手の期待や要求に応えすぎて疲れてしまったり、
相手の機嫌に付き合わされ、不快な感情に悩まされたり
ということが起きてしまいます。
つまり、
自分のことは自分のこと、相手のことは相手のこと、
というところの区別ができていないので、
相手へ負担をかけていても気がつかなかったり、
逆に自分が背負いすぎたりしてしまうということになるのです。
自分の都合を押し付けてくる人や
自分がなくて人に利用されているように見える人も
この、「境界線がない」、「境界線が曖昧」な人であるといえます。
境界線を踏み超えてくる人の特徴は?
境界線をずかずかと踏み越えて入ってくる人に見られる特徴を
4つあげていきます。
特徴①自分の価値観が絶対だと思っている
1つ目は、自分の価値観や考え方に疑いを持たず
正しいと信じているという特徴があります。
自分が正しいから、そうでない人は間違っている、
というふうに思うんです。
だから、それを正そうとして余計なことを言ってきたり、
そのルールや考え方を守らせようとしたりするのです。
こういう人たちの口癖として、
「常識的には・・・」
「普通は・・・」
「そんなことありえない」
というものがあります。
この価値観を自分だけで持っているのはいいのですが、
他者に押し付けようとすることもあるので
そこがちょっと厄介なのです。
特徴②力技で推し進める
2つ目の特徴は、力で支配しようとするというものです。
相手の思いとか感情とかは考えず、
自分の都合で他者を従わせようとしたり
自分の言い分を通そうとしたりします。
その際、大声を出したり、脅すような態度をしたり
することもあります。
パワハラをしやすいのもこのタイプです。
特徴③お節介がすぎる
3つ目は、お節介がすぎるということです。
こういう人たちは相手のためを思って
自分は正しいことをしている
と全く悪気がないのが特徴です。
「あなたのためを思って・・・」
「こうするともっとよくなるよ」
など、押し付けがましい言い方をしがちです。
親切のつもりなので、
お断りしても聞き入れてもらえないこともあり、
それだけに対応に苦労しそうです。
特徴④自他の境界がわかってない
4つ目は、そもそも「境界」という意識がない
というタイプです。
急に無遠慮な質問をしてきたり、
距離を近づけてきたり、
するのですが、
それが相手にとって迷惑になっているかもしれない
という意識が全くないのです。
但し、わからないということなので、
こうして欲しい、これは遠慮して欲しいと伝えると
あっさり引き下がってくれることもあります。
以上、境界線を超えてずかずかと入ってくる人の特徴を
4種類お伝えしました。
では、こういう人たちはどのような心理で
境界線を踏み越えてくるのか?についてを
次は書いていきます。

境界線を踏み越えてくる人の心理は?
「なんでここまで入り込んでくるの?」
「断ってもしつこいのはなぜ?」
そんな疑問を感じたことはありますか?
境界線を踏み越えてくる人の心理や無意識の欲求を
ここでは3種類説明します。
境界線を踏み越えてくる人の心理①コントロール欲求
先の特徴にも書きましたが、
他人を自分の思い通りにコントロールしたい、
という欲求が強い人がいます。
と言っても、皆、俺のいうことを聞くのは当然、といった俺様心理だけではないのです。
潔癖すぎる正義感や完璧主義の人も、
こうすべきだ、もっとこうしたほうがいいという
「正論」を盾にずかずか入り込んでくることもあります。
また、自身のなさや不安から、
自分が安心できるように人の言動にも口を挟む人もいます。
自分が相手をコントロールできることで、
達成感、満足感、そして安心感などを得ることができます。
また、勝ち負けや正誤、できるできないなど
2極論にこだわる傾向も見られます。
境界線を踏み越えてくる人の心理②承認欲求
断っても迫ってくる、
人の仕事の邪魔をする、など
「この人はなんでこんなに関わってくるんだろう」と
思ったことはありませんか?
ここには、
自分を認めて欲しい、
自分の方を向いて欲しい
という承認欲求が強く働いていることもあります。
好きだから意地悪したりちょっかい出したりする心理、
あれもその一部だと思ってください。
また、頼んでないのに「助けてあげる」と
お世話を焼いてくる人もこの傾向があります。
この心理の背景には、
自分への信頼の低さや自分で判断したり決定したりする力の不足があります。
人からの承認=自分の価値と考える傾向もあります。
境界線を踏み越えてくる人の心理③無自覚な反応
なんの悪気もなくなんだけど、
触れられたくないことを聞いてきたり、
返事をしてないのに勝手にメンバーに入れられたり、
対応に困ったことはありませんか?
自分がどうしたい、こうしたらいいんじゃないか
それだけを考えて
そのことを人がどう思うのかとか、その人の都合はどうなのか
などに対し無自覚な人もいます。
こういう人は自身の境界線も曖昧なことが多いです。
それだけに、こちらの言い分を理解できないこともありますが、
事情を伝えるとあっさり引き下がってくれることも多いです。
意識が及ばないのだということを理解しておけば
感情を揺さぶられることなく対応できるタイプです。

境界線を踏み越えられやすい人はどんな人?
境界線を踏み越えられやすい人とは、
ズバリ、境界線がない、あるいは曖昧な人です。
残業はしないと決めて時間内に仕事を終わらせ定時で帰る人は
無理に残業を振られることってないですよね。
お酒は飲めません、ソフトドリンクなら飲み会に参加します、
と言ってる人には無理にお酒を誘いませんよね。
つまり、境界線をしっかりと引いている人、
自分のイエスとノーをはっきり言える人は、
境界線を踏み越えられることはほぼないのです。
逆に、人がよくて頼まれたら断らない人や
呼ばれたらどこでも行っちゃうような人は
境界線がはっきりしていませんよね。
だから、踏み越えるという意識もなく
その人の考えや都合もお構いなしに
スペースを踏み躙られてしまうことがあります。
もしあなたが、
「境界線を踏み越えられる」ことが多いと感じているのなら、
あなたの境界線が相手に伝わっていないと考えられます。
勇気を持って、自分の境界線を引くことは
ずかずか踏み込んでくる人から、
あなた自身を守ることにもなるのです。
そこで、どうやったら、自分を守れるのかについて
次に書いていきます。

境界線を踏み越えてくる人から自分を守る対処法は?
いつも、ずけずけと私の領域に踏み込んでくる、
NOを言っても聞いてくれない、
そういう人はあなたの境界線を超えて、
パーソナルスペースへ入り込んで荒らす人と考えられますね。
そういう人から自分を守る方法をここでは3つ紹介します。
自分の感情を受け止める
まずは、自分がどう思うのか、どう感じるのかということを
書き出してみましょう。
それを見て、どれだけ自分が我慢しているのか辛いのかを
その感情を受け止めてあげてください。
踏み込まれがちな人の中には、
辛い気持ちを感じないように心を麻痺させてしまう人もいます。
だけど、心の底では辛い、苦しい、という気持ちが
どんどん積み重なっていってしまいます。
踏み込まれること以上に、
自分の感情を我慢することの方が
苦しさを強くします。
だから、それがあることを認めましょう。
そして、辛いね、苦しいねってその感情を
受け入れてあげましょう。
そうすることで少しは気持ちが楽になります。
アイメッセージで伝える
無自覚に入り込んでしまう人には、
「ここまでが私の境界線です」
ということをはっきりと伝える方がいいでしょう。
そして、してほしいこと、してほしくないことも
「私は」で始まるアイメッセージで伝えると
わかってもらえることもあります。
私の場合、
勝手に部屋に入ってくる母に
「私は、部屋で仕事をすることも多いから、入ってくる時はノックをするか声をかけるかして、私の状態を確認してね。」
と伝えました。
「入らないで」というよりも
なんでなのか、どうしてほしいのかを具体的に伝えることで
相手も行動を選びやすいので具体的に示すことは
大事だと思っています。
心理的・物理的に距離をとる
言葉で言ってもわからない、
相手の言動に耐えかねるというときは
心理的・物理的に距離をとりましょう。
心理的にというのは、
相手は相手、自分は自分、と心の中の境界を
自覚することです。
物理的にとは、
会う回数や時間を減らしたり、
ドアに鍵を取り付けたり、
ということです。
どうしたら接触する機会を極力減らす、
あるいはなくすことができるのか
考え躊躇なくそれを行いましょう。

境界線を踏み越えてくる人は、
無自覚で悪気がない場合もありますが、
あなたをコントロールする、利用する意図を
持っている場合もあります。
相手がどういうタイプかを知っておくことも
対処を考えるヒントになります。
そして何よりも、
あなた自身の大切な領域を守ことに
努めてほしいと思います。
この記事が、そのヒントになれば幸いです。
お読みくださり、ありがとうございました。